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スーパーGT ニュース

投稿日: 2017.10.24 12:08
更新日: 2017.10.25 18:28

スーパーGT:山田真之亮 2017第7戦タイ レースレポート

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スーパーGT | スーパーGT:山田真之亮 2017第7戦タイ レースレポート

2017年10月20日
山田真之亮 PRESS RELEASE

GT海外戦、タイ。後半のドライで山田真之亮が猛プッシュ。

 10月7~8日、タイ・チャン・インターナショナルサーキットにてSUPER GT 第7戦、「2017 AUTOBACS SUPER GT Rd.7 Chang SUPER GT RACE」が開催されました。

 この季節のタイ特有のスコールウェザーに翻弄され、真夏の強い日差しが瞬く間に土砂降りとなり、コースが一気にウェットとなる気まぐれなコンディションの中、Team TAISAN SARDは全8戦シリーズで唯一の海外遠征ラウンドに挑みました。タイ戦はチームにとって初参戦であり、昨年のレース経験がある山田真之亮がチームをリードしていく役柄です。チームメイトのジェイク・パーソンズ選手とともに、10月7日、土曜日のフリープラクティスから走行を開始しました。

 今回、タイのチャーン・インターナショナルサーキットが初体験のジェイク・パーソンズ選手ですが、前戦までのモラルハザードポイントの結果、残念ながらフリー走行の1時間を出走停止とされてしまいました。そのため最初の1時間は山田真之亮がステアリングを握り、終始トップ6のタイムをマークしました。そしてジェイク・パーソンズ選手に交代したあたりから路面コンディションが好転しはじめ、ライバルたちが最後の5~6周でタイムアップ。ジェイク選手は初めてのサーキットに苦戦し、最終的に山田真之亮が乾ききっていない路面でマークしたタイムが26号車のベストとなり、トップと約1秒差の16番手となりました。

TAISAN SARD R8 FUKUSHIMA
TAISAN SARD R8 FUKUSHIMA

 そして迎えた午後の予選。前戦の鈴鹿ラウンドに引き続き、Q1のアタッカーは山田真之亮が担当しました。困難なウェット路面で2種類のタイヤを駆使してタイムアタックを続けた山田真之亮でしたが、残念ながら18番手でQ1敗退。決勝レースは18番手グリッドからのスタートとなりました。

 8日、日曜日のウォームアップセッションはドライコンディション。山田真之亮はスタート時を想定した燃料を搭載した状態でトップ勢に遜色ない14番手タイムをマークし、決勝での追い上げに期待が高まりました。

 ところが午後の決勝レースのスタート直前に突如雨が降り、路面は完全ウェットに。スタートドライバーを担当したパーソンズ選手は、路面が急速に乾いていく難しいコンディションのなか一時は11番手までポジションを上げ、最低義務周回をクリアした段階でいち早くピットイン。タイヤをドライ用に交換し、山田真之亮へドライバー交代。このピット作業で若干のタイムロスをしたのが響き、山田真之亮は22番手からの追い上げを強いられることになりました。

 しかしピットアウト後、すぐにペースを上げ、22周目にはその時点での300クラス最速タイムとなる1分35秒352をマークし、次々とポジションアップしていきました。45周目には17番手まで挽回したものの、ダッシュボードの警告灯が点灯し、トラブルの確認のために緊急ピットイン。チェックと給油を済ませレースに復帰した山田真之亮はさらに自己ベストを更新する1分35秒176をマークしましたが、結局19位でフィニッシュを迎えました。

次戦は11月11日(土)~12日(日)、栃木県のツインリンクもてぎで開催されます。いよいよ2017シーズンの最終戦を迎えます。山田真之亮の活躍にご期待ください。

■山田真之亮のコメント

「自分にとって、とても長いレースでした。レインコンディションでのペースが良くなくて、精一杯頑張ってくれたジェイク・パーソンズ選手を最低基準周回でピットに戻し、僕がコースインしました。戦略的には正解だったと思いますが、ピット作業で戸惑ったことで、プラスマイナス・ゼロという感じになってしまいました。そこから頑張って追い上げ、ペースも悪くなかったのですがレース終盤にモニターに異常を知らせるライトが点滅し、無線でピットと相談した結果、大事を取ってピットインしました。そのタイムロスがあって再びポジションを落としてしまい、結果的に19位となりました。とても厳しい週末になってしまいましたが、最終戦に向けて気持ちを切り替え、上位入賞を狙っていきます。応援ありがとうございました」

■Team TAISAN SARD 野田英樹チーム監督のコメント

「全体的に戦闘力が低かったです。決勝直前に雨が降ったのでレインタイヤで行かせましたが、最初のスティントでのペースが悪く、先頭グループから引き離されてしまいました。それがなければ17周のミニマムで入れて、ドライで最後まで飛ばせば計算上ではいいポジションでいけるはずでしたが、いろいろなミスやトラブルがあり19番手に終わりました。山田はトップ10以内のタイムは常に出していたので、あとはトラフィックの処理やレース強さを身に着けてくれればと思います。最後のトラブルの原因はデータ解析してチェックしなければわかりませんが、いずれにせよ、総合力が低かったのが敗因です。次の最終戦に向けて、しっかりと体制を整えて行きたいと思います」


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