2017年12月18日から、休息日をはさみ4日間行われたマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われてきたミシュランタイヤ主催のスーパーGTタイヤメーカーテスト。このテストではオートスポーツweb、オートスポーツNo.1472でもお届けしたとおり、2018年仕様のエアロを装着した3メーカーのGT500マシンが走行した。
すでにファンの皆さんならご存知のとおり、2014年からスーパーGT500クラスではDTMドイツツーリングカー選手権と車両規定を統一化。17年からは新たにダウンフォース削減を目標とした新レギュレーションが導入されている。その規定初年度となる17年は、レクサスLC500がチャンピオン獲得をはじめ5勝を飾った。
ライバルのホンダNSX-GT、ニッサンGT-RニスモGT500勢はそれぞれ2勝、1勝を飾ったものの、2018年に向けてレクサス勢との差を詰めるのが目標なのは間違いない。12月18日から行われていたセパンテストは、メーカーによるプライベートテストゆえ、取材は基本的に撮影のみとなったが、外観からも各メーカーの反撃、そして王座防衛に向けた姿勢が見える緊張感あふれるテストとなった。まだ完全にこれで18年仕様が確定というわけではないが、3車種の外観から17年仕様からの変化、そしてその他にも気になる部分があったので、写真で見てみよう。
なおおさらいをしておくと、現行のGT500車両では“デザインライン”と呼ばれる前後フェンダー周辺、ホイール中心線から下部のバンパー部分、『ラテラルダクト』と呼ばれるサイド下部、リヤフェンダー下部のみ改良でき、ボディ上面は市販車のラインを保たなければならない。今回のセパンテストで走行した99号車NSX-GT、23号車GT-Rにはカモフラージュ模様が施されているが、その“見られたくない部分”がデザインラインにあたる。