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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.04.10 14:21
更新日: 2018.04.10 14:40

スーパーGT:マザーシャシーの強みと弱みが見えた第1戦。かつてのライバルが互いに頼れる最高の相棒に

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スーパーGT | スーパーGT:マザーシャシーの強みと弱みが見えた第1戦。かつてのライバルが互いに頼れる最高の相棒に

 4月7~8日に岡山国際サーキットで行われた2018年のスーパーGT第1戦。GT300クラスではHOPPY 86 MCとのトップ争いを制した中山友貴と小林崇志が操るUPGARAGE 86 MCが勝利を掴んだ。今年からコンビを組む中山と小林はかつてSRS-F(鈴鹿サーキット・レーシングスクール)で競ったふたりだ。

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 予選Q1をトップ通過したのは、チャンピオン大本命と目されるマザーシャシー(MC)の25号車HOPPY 86 MC。テクニカルサーキットの岡山ではMCとJAF-GTが優勢との見方が強く、実際6台がQ1を上位で突破している。

 しかし、突如ウエットとなったQ2では状況が一変。最大の強みである軽さを活かしたコーナリングスピードの優位性は影を潜め、FIA-GT3がトップ4を占めた。大本命の25号車は5番手、その対抗馬として最有力候補の18号車UPGARAGE 86 MCは9番手に沈む。

 MCとJAF-GTは、得意なサーキットでドライの単独走行になるとGT3を圧倒する。ところが、Q1とQ2の結果からも分かるようにウエットになるとその強みは薄れ、決勝ではストレートスピードに勝るGT3が優勢にもなる。抜きづらい岡山で、上位グリッドからスタートするのは使命だった。

 決勝は厳しい状況となったわけだが、25号車と18号車は軽さを活かしたもうひとつの武器、タイヤ無交換作戦を敢行し、レース中盤から優勝争いを演じた。そして18号車が、チームとしても中山友貴にとっても、GT300初優勝を遂げている。

 18号車は2015年から参戦し、昨年まではRACING PROJECT BANDOHとのジョイントで若手ドライバーの育成にも積極的に取り組んでいた。しかし、このジョイントはGTレースの経験がないTEAM UPGARAGEの勉強期間として当初から3年計画だったこともあり、4年目を迎えた今季、チームは独り立ちする。

「僕たちだけじゃ、まだ若手を育てるだけの実力がない」と石田誠監督は判断し、GT500のシートを失っていた小林崇志に声をかけた。その小林が後半スティントを担当、GT500との絡みをうまく利用して25号車を鮮やかに抜き去りトップに立つ。

レース中盤、小林崇志(UPGARAGE 86 MC)は松井孝允(HOPPY 86 MC)とバトルを展開
レース中盤、小林崇志(UPGARAGE 86 MC)は松井孝允(HOPPY 86 MC)とバトルを展開


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