予選9番手から巻き返しを図り、いい開幕ダッシュを切るべく決勝は中山選手でスタート。上位に食い込むためにも、チームはタイヤ無交換作戦を選択。
中山選手は、スタートから非常に丁寧なドライビングでタイヤを温存しながら、しっかりとポジションをキープし、28Lap目にピットイン。給油とドライバー交換のみ行い、小林選手がピットアウト。
各車ピット作業を終えた段階で2位までポジションアップ。トップを走るのは、同じ86マザーシャーシを駆るHOPPY86MCの松井選手。徐々に差を詰め、ロックオンの状態でタイヤのマージンをキープしつつ、周回をこなし勝負どころを探る。
57Lap目のダブルヘアピンで小林選手がGT500をうまく使い、ペースが苦しくなったHOPPY86の松井選手をついにオーバーテイク。そのままHOPPY86を引き離し、終盤20番手から2番手まで猛追してきたD’station Porscheミュラー選手も寄せ付けず、見事トップでチェッカーを受ける。
SUPER GT参戦から4年目にして、初の表彰台・初優勝を達成。中山選手もシリーズ制覇の経験はあるものの、嬉しいSUPER GT初優勝を果す。
中山選手の巧みなタイヤマネジメント、小林選手のここぞの集中力、タイヤ無交換作戦成功とすべてがうまくマッチし、チーム一丸となって挑んだ2018SUPER GT初戦は、幸先のいいスタートとなった。
このままの勢いで、シリーズチャンピオンを目指していきます。
レース本番だけでなく、日々のマシンのメンテナンスや戦略構成など、多岐に渡って活躍してくれたメカニックのみなさん。レースウィークに素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたメカニックに送られる「ZF Award」。見事獲得しました!