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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.07.20 16:19

Arnage Racing 2018スーパーGT第4戦タイ レースレポート

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スーパーGT | Arnage Racing 2018スーパーGT第4戦タイ レースレポート

SUPER GT Rd.4 Thailand 300km
2018.6.30~7.1

眼前の敵は、熱か、スコールか……。タイヤ無交換作戦でチームポイント3をゲット

 鈴鹿300kmレースから約1カ月半のインターバルを経て、第4戦となるのは、チャン・インターナショナル・サーキットで行われるシリーズ唯一の海外戦。6月開催は3年ぶりとなるタイラウンドに、加納選手は3年ぶり、安岡選手は2年ぶりの参加となった。
 
 チームは、鈴鹿後2週間のメンテナンス期間の間に、擦れて傷ついたチンスポイラーを修復し、細かい部分の傷みを念入りに補修した。
 
 タイのチャン・インターナショナル・サーキットは給油方向が鈴鹿とは逆になるため、給油口を逆側に移設。また、暑さとの戦いとなることは必至とあって、高い路面温度に向けてのタイ仕様のセットアップを投入、クールスーツのチェックも入念に行った。
 
 平野の中に作られ、アップダウンのほとんどないことが特徴のチャン・インターナショナル・サーキットはまた、2本の直線に続く鈴鹿サーキットの130Rと似た高速コーナーを皮切りにテクニカルな様相を示すハイレベルなレイアウトでも知られている。
 
 テクニカルなコースを得意とするAMG GT3にはチャンスとも言えるが、同時に厳しい暑さとスコールとの戦いとなることも間違いない。鈴鹿から続く良い流れをタイへ持ち越すことができるのだろうか。

June 30th Qualifying Day

雨→晴/ウエット→ドライ
気温:29度→26度/路面温度:35度→33度
入場者:9417人

 予選日の朝、多少の雲はあるものの、青く晴れた空に南国らしく厳しい日差しが照りつける。10時から行われた公式練習では、安岡選手と加納選手が交替でコースに出て、マシンの感触を確かめた。久しぶりのサーキットに慣れておきたい両選手は、ピットイン、ピットアウトを繰り返しながら、時間いっぱいを使って45周をじっくり走行した。
 
 マシンも終始順調で、決勝を見据えたロングランチェックが行われ、スタビライザーやウイングの調整をしながら、持ち込んだセッティングを煮詰めて行った。また、ハードタイヤとミディアムハードタイヤの比較検討を行った結果、ミディアムハードタイヤで決勝を戦う方向が決まった。
 
 公式練習の結果は43周目に安岡選手が出した1分38秒701がベストラップとなり、300クラスでは最下位だったが、翌日の決勝に期待のもてるセッティングを見つけることができた。
 
 午後になっても暑い晴天が続くかに思われたが、13時15分からのピットウォーク終盤に不穏な雨雲がコース奥に現れ、上空を覆ったかと思うと、瞬く間に激しいスコールがチャンインターナショナルサーキットのコースに叩きつけた。
 
 雨は程なく通り過ぎたが、コース全周にわたってウエットコンディションとなってしまったため、予選の時間が15分ディレイとなり、ウエット宣言が出されるなか、15時15分からQ1がスタートした。
 
 まず雨の得意な安岡選手がウエットタイヤでコースに進み出て、アタックを開始。コースコンディションにピタリと合ったタイヤを履いた安岡選手は、まさに水を得た魚。安岡選手は15分間の予選時間を最後まで果敢に攻め切り、8周目に1分43秒522をマーク。15位のマシンとは0.001秒の僅差で14位に留まり、Arnage Racingとしては2014年第7戦ぶりにQ1を突破した。
 
 続いて16時からスタートしたQ2では、コースコンディションがドライになり、加納選手がドライタイヤでアタック。6周にわたって気迫のアタックを続けた結果、5周目にレコードした1分34秒685がベストラップとなり、ひとつポジションアップして13位で決勝を戦うことになった。

EXE AMG GT3
EXE AMG GT3


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