当然、このアウディe-tron・ビジョン・グランツーリスモは、実車としても存在するマシンだが、グランツーリスモ内で自由にドライブすることができる。今回は会場に設営された試遊台を使ってレースが行われたが、それに先立ち“デモラン”を行ったのは、スーパーGTでHitotsuyama Audi R8 LMSをドライブする富田竜一郎だ。
グランツーリスモ内に収録されている『東京エクスプレスウェイ』を使って富田のデモランが行われたが、グランツーリスモも得意とする富田だけに、そのデモランには会場から大きなどよめきが。「緊張しました(笑)」と富田は笑ったが、その走りはさすがGTドライバーのものだった。
その後、パーティ参加者から抽選で選ばれた参加者によるマッチレースが行われたが、ここでなんとTAISAN R8 FUKUSHIMAの千葉泰常代表が選ばれてしまうハプニング(?)も。千葉代表に代わってドライバーの山田真之亮が参加し、その走りをみせつけることになったが、GTドライバーの凄さを会場のファンも感じ取った様子だった。
イベントではさらに、スーパーGT第5戦富士でのデモランでトレルイエの助手席に乗った、女優の篠田麻里子さんがトークショーを行った。アウディを思わせる赤いドレスに身を包んだ篠田さんは、「ゲームの世界のものが現実になって、乗ることができるなんて夢のようでした」と語った。
4日のドライブが初めてのサーキットだったという篠田さんは、「テレビでは見たことはありましたが、あんなに広いんだと感じました。ブノワさんがとても優しい方で、途中でスピードを落としてくれたんです(笑)」と振り返った。
「ジェットコースターとはまた違いますね。カッコよさもスピード感もありましたし、あのクルマに初めて乗らせていただいたことはすごく光栄です。緊張していたんですが、ブノワさんが優しくて良かったです」と篠田さん。
また、トレルイエもドライブを振り返り、「今までドライブしてきたクルマとは、音が静かなのがやはり違うよね。麻里子さんはロールケージに必死に捕まっていたので、よく覚えているよ(笑)」と笑った。
富士でのサーキット走行、そして“ゲームの聖地”で多くのファンに未来のスポーツカーの姿をみせたアウディe-tron・ビジョン・グランツーリスモは、日本のファンにも強いインパクトを残したようだ。