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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.09.14 20:11
更新日: 2018.09.14 21:34

ホンダNSXの10kg増はどこまで影響するのか。天候不安定で走ってみなけりゃ分からないスーパーGT第6戦SUGO戦

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スーパーGT | ホンダNSXの10kg増はどこまで影響するのか。天候不安定で走ってみなけりゃ分からないスーパーGT第6戦SUGO戦

 2018年シーズンのスーパーGTも残り3戦。第6戦目がいよいよ今週末、スポーツランドSUGOで開催される。今回のSUGO戦、GT500クラスの一番のトピックスはやりホンダNSX-GTの最低重量変更だろう。今回からNSX-GTはこれまでの1034kgから1044kgへと10kg増加されることになり、ミッドシップゆえの性能調整が、さらに厳しくなったのだ。

 この性能調整変更について、ホンダ系のドライバーたちは当然、不満顔。「この競技はスポーツなのだから、ルールは途中で変えないでほしい」、「ホンダ陣営への嫌がらせですよね」等々……。もちろん、ライバルメーカーの意見は「そもそもミッドシップなんだからハンデは当然」と、これもまた風物詩とも言えるスーパーGTならではの『あるある』応戦。

 いずれにしても、このSUGOでは、これまでより10kg重くなったNSXがニッサンGT-R、レクサスLC500とどのようなパフォーマンス差になるのか、その目安となる重要な一戦になる。ウエイトハンデがほぼ同じマシンで、メーカー間のタイム差がどの程度になるのか。そのギャップ次第では、このSUGO戦の残り2戦の勢力図、そしてチャンピオンシップの成り行きがおおよそ、見えてくることになる。

 スーパーGTでの残り3戦、第7戦はポイント数×1kg、第8戦はウエイトハンデ一律0kgとなるので、第6戦はシリーズ中でもっともウエイトハンデが重い状態となる(ポイント数×2kg)。例年のシリーズの流れを振り返ると、第7戦、第8戦はランキング上位のチームがそのままレースリザルトの上位に来ることがほとんどで、言いかえればこの第6戦がタイトル候補枠の最後の奪い合いとなるのだ。

「チャンピオン争いを考えると、このSUGOが山場になるのはどのチーム、どのドライバーも感じていると思います。そこでなんとか、結果をきちんとまとめたいと思います」と話すのは、ARTA NSX-GTの野尻智紀。NSXはSUGOとの相性が良い印象が強い。今回はNSX同士の戦いになるでは、という予想されるが、、野尻はその予想を一蹴する。

「NSXがこのSUGOで得意と言われていますが、最近は他メーカーが勝っているし、特別優位な印象はありません。SUGOにNSXが合う/合わないも年々違うので、今年のマシンが合うかどうかは走ってみないと分かりませんね」と、NSX優位説に疑問を呈す野尻。

 実際、昨年はDENSO KOBELCO SARD LC500のレクサスLC500とCRAFTSPORTS MOTUL GT-RのニッサンGT-Rがファイナルラップで接触しながらの激闘を繰り広げたことからも、たしかに年度によってNSXの得意度合いが異なるのは事実のようだ。

■不安定な天候がスーパーGT第6戦SUGO戦をさらに予想しにくく……


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