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スーパーGT ニュース

投稿日: 2015.04.06 19:28
更新日: 2016.09.01 21:29

ニッサンGT-R、悪天候に翻弄され表彰台を逃す

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スーパーGT | ニッサンGT-R、悪天候に翻弄され表彰台を逃す

NISSAN MOTORSPORT
2015.04.05

悪天候に翻弄されたGT-R勢、表彰台を逃す
SUPER GT 2015 第1戦 レースレポート

4月5日 岡山国際サーキット (岡山県)
 4月5日(日)に岡山県・美作市の岡山国際サーキット(1周3.7km)で本年のSUPER GT開幕戦300kmレース決勝が行われ、好走を見せたNISSAN GT-R NISMO GT500各車は変わりやすい悪天候の中それぞれトラブルに悩まされ、開幕戦での表彰台を逃しました。

 GT-R勢の予選最上位の4番グリッドから決勝レースをスタートした#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は、曇り空ながらウェットコンディションの中スタートした決勝レースの序盤に上位車をパス。5周目には2位につけ、さらに17周目にはトップを走る#37 レクサスRC-Fを捉えて総合首位となりました。そのまま後続を引き離しにかかるかと思われましたが、22周目にリアからスモークを出しながら緊急ピットイン。チームはガレージの中にマシンを引き込み、左右のブレーキアッセンブリー交換を始めました。この作業のため約30分を失い、後半レースに復帰するものの、13位完走となりました。NISMO監督の鈴木豊は、「ブレーキの温度管理をミスし、そのためオーバーヒートしてしまいました。ロニーは良いペースで走れており、後半の次生もリズミカルに走っていたので、表彰台の可能性を失って残念です」と語っていました。ドライバーのクインタレッリは、「このトラブルは初めて経験することでした。大変残念な結果となりましたが、クルマの調子はよく、タイヤも機能していました。ファンの皆さんには、残念な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした」とコメントしました。

 前日の練習走行中に火災が発生し、急遽マシンを修復し予選までに間に合わせたTEAM IMPULの#12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、決勝レースを8番手から安田がスタート。上位車をかわしながら徐々に順位を上げていきましたが、37周目に3位でピットインしオリベイラに交代。この時チームはその後の路面状況予測からハード目のタイヤを選択しましたが、後半に差し掛かると雨が降り出し、さらにその後雨量が増してくるとタイヤのグリップを確保するのが難しい状況になります。オリベイラは我慢の走りを続けますが、終盤には後続に先行を許し、7位入賞でレースを終えました。オリベイラは、レース後に「後半は、ハードコンパウンドのタイヤをチョイスしました。しかし、雨が降り出したあとはほとんど制御不能で、コース上に留まるためにかなり苦戦しました。この天気で、路面状況を正確に予想することはほとんど困難でした」と語っています。

 #46 S Road MOLA GT-R(本山哲/柳田真孝)は、予選10位から本山がスタートし、9位で柳田にドライバーチェンジ。しかし、後半はコース状況が変化したこともあり、ペースがあげられず8位でフィニッシュしました。予選12位の#24 D’station ADVAN GT-R(佐々木大樹/ルーカス・オルドネス)は、小さなトラブルが重なってリズミカルに走ることができず、11位で完走を果たしました。

 GT300クラスは、#10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/千代勝正)がポールポジションを獲得。決勝レースは難しいコンディションによって躍進が妨げられたものの、GT-R勢最上位の7位入賞でレースを終えました。また、#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠)は、6位スタート・8位完走でフィニッシュ。チーム監督の長谷見昌弘は、「厳しいレースとなりましたが、ドライバー達はよく頑張ってくれました。この状況でクルマを壊さず、ポジションも落とさずだったことは合格点だったとポジティブに捉えています」とコメントしました。

日産系チーム総監督 柿元邦彦
「今日の日産チームは、いずれも状況の変化に対応しきれなかったため、このような結果となりました。タイヤのチョイスやセッティングのミスもそれにあたるでしょう。しかし、今年のGT-R GT500は、エンジンの出力特性の改善と空力性能の向上をテーマに開発してきましたが、コーナーの立ち上がりを見ると加速ではライバルに引けを取っていないことがわかりました。開発の方向は間違っていないと思います。問題点を洗い出して対策を施し、次回以降良いレースができるようにより一層努力します」


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