スーパーGT：2019年のシリーズエントリーリスト発表。両クラス合計44台が揃う

　スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは2月25日、2019年のシリーズエントリーリストを発表した。GT500クラス15台、GT300クラス29台の合計44台が名を連ねている。

　4月13～14日の第1戦岡山を皮切りに、11月2～3日の最終戦もてぎまで、全8戦で争われる2019年のスーパーGT。その年間エントリーリストが発表された。

　ホンダ、レクサス、ニッサンがしのぎを削るGT500クラスは、すでに各メーカーから発表されているとおり、ホンダNSX-GTが5台、レクサスLC500が6台、ニッサンGT-RニスモGT500が4台の計15台がエントリーしている。

　2年連続のシリーズチャンピオン獲得を目指すホンダ陣営は、デビューイヤーでシリーズチャンピオンを獲得したジェンソン・バトンが参戦を継続。チャンピオンナンバーのゼッケン1をつけるTEAM KUNIMITSUのRAYBRIG NSX-GTをドライブする。パートナーは昨年同様、山本尚貴だ。

　またホンダ陣営では、ナレイン・カーティケヤンと牧野任祐のコンビに生まれ変わったModulo Nakajima RacingのModulo Epson NSX-GTも注目したいチームとなりそうだ。

　2020年からトヨタ・スープラを使用するため、今季がLC500での参戦ラストイヤーとなるレクサス陣営はLEXUS TEAM LEMANS WAKO’SのWAKO’S 4CR LC500に山下健太が、LEXUS TEAM WedsSport BANDOHのWedsSport ADVAN LC500に坪井翔が、LEXUS TEAM SARDのDENSO KOBELCO SARD LC500に中山雄一が加わった。LC500／レクサスブランドラストイヤーに華を添えるべく、ホンダに奪われた王座奪還を目指す。

　昨年辛酸をなめたニッサン陣営は、起用するドライバー8人のうち、4人を入れ替える大改革を敢行。長年、ニッサンのエースとして活躍してきた本山哲が参戦しないほか、平手晃平、フレデリック・マコヴィッキという他陣営／他カテゴリーで活躍してきたふたりを新たに加えてきた。このふたりが操るNDDP RACING with B-MAXのCRAFTSPORTS MOTUL GT-Rは台風の目となりそう。

　今年もFIA-GT3、JAF-GT、マザーシャシーの3車がしのぎを削るGT300クラスは総勢29台がエントリー。このうち3台は新チームの車両となる。

　新チーム『X Works』はスーパー耐久、ブランパンGTアジアといったアジア圏のGT3レースに参戦してきたフェニックス・レーシング・アジアと言われているチーム。使用するマシンは2018年モデルのニッサンGT-RニスモGT3で、ドライバーは香港出身のショウン・トン、マーチー・リーのふたり。使用タイヤはヨコハマでゼッケンは33をつける。

　2チーム目の新規参戦となるのは、GT500、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久を戦うKONDO RACINGだ。ゼッケン56のリアライズ日産自動車大学校GT-Rとして、平峰一貴、サッシャ・フェネストラズでシリーズを戦う。

　そして新規参戦3チーム目は、2004年にル・マン24時間レースを制し、1996年にはマクラーレンF1 GTRでJGTC全日本GT選手権にも参戦した実績をもつチームゴウ。『McLaren Customer Racing Japan』としてマクラーレン720S GT3で参戦する。

　ドライバーは2004年のル・マンウイナーでスーパーGTでも豊富な経験を誇る荒聖治、2017年の全日本F3選手権で速さをみせ、2019年はスーパーフォーミュラにもステップアップするアレックス・パロウのふたりだ。

　そのほか新車としては、aprが開発してきたTOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT、D’station Racing AMRが投じるアストンマーティン・バンテージGT3の走りも気になるところだ。

　先に述べたように2019年のスーパーGT開幕戦は4月13～14日。それに先駆けて、3月16～17日に岡山国際サーキットで公式テストが行われる。各チームの新カラーなどを一足先にチェックできる機会にもなるので足を運んでみては。

　チケットなどの詳細は岡山国際サーキットの公式サイトでアナウンスされている。

■2019スーパーGT GT500クラス シリーズエントリーリスト（2月25日時点）

■2019スーパーGT GT300クラス シリーズエントリーリスト（2月25日時点）