3月19日、スーパーGTではLEXUS TEAM LeMans WAKO’Sの監督を務める脇阪寿一は、ニコニコ生放送で放映している『脇阪寿一のSUPER言いたい放題「2019年 脇阪寿一 体制発表!」』のなかで、自身の2019年の活動について発表した。
2015年限りでGT500クラスのシートを退き、LEXUS TEAM LeMans WAKO’Sの監督に就任した寿一は、一方でレーシングドライバーとしての活動を継続。TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceに参戦するほか、ピレリスーパー耐久シリーズにもスポット参戦するなどし、その速さを磨き続けていた。
そんな寿一は、3月19日にニコニコ生放送で放送された『脇阪寿一のSUPER言いたい放題「2019年 脇阪寿一 体制発表!」』のなかで、自身の2019年の活動を発表した。“近未来の記者会見”をイメージし、報道陣からの質問に答えるかたちで今季の体制を明かした。
まず、TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceについては、レーシングカート時代に自身が作った『ASSO MOTOR SPORTS』を再結成。携帯周辺機器でメジャーなオウルテックがスポンサードし、ウェッズのホイール、WAKO’Sとのオイルの共同開発、エンドレスのブレーキ、OGURA CLUTCHを使用。もちろんシートはレカロだ。
多忙な寿一だけに、実はまだチームとは合流はしていないというが「いろいろなチームやドライバーがすでにテストしていて、その情報は入っています。それを組み立てていいレースができれば」と寿一。
■スーパーGTは山下、阿部エンジニアの加入に好感触
一方、今季もスーパーGTでLEXUS TEAM LeMans WAKO’Sの監督を務める寿一だが、チームには大嶋和也のパートナーとして山下健太が加入。阿部和也エンジニアも加わり、「オフの間、僕たちのチームは好調を維持しています」とチームのいい雰囲気を語っている。
「昨年はチームに不幸もあり、戦えるポテンシャルもなかったです。でも今年、山下選手も加わり、オフテストはすごく好調です。昨年以上のポテンシャルは発揮できているのではないでしょうか」
また、阿部エンジニアの加入もチームにとっては大きな変化となった様子。「レースだけではなく、チームルマン全体を支えてくれています。慣れるまでには時間がかかるかと思いましたが、人間的にも素晴らしく、チームのベースセットを大事にしながら、自分の持ち味を出しています」と寿一。
「かなりの戦力になると思いますし、最初の富士でのテストで、チームもドライバーも一気にモチベーションが上がりました」
寿一によれば、阿部エンジニアは2002年に寿一がドライバーとして在籍していたときにメカニックを務めており、そのときから大いに才能を感じていたという。そんなエンジニアの加入は、大きなポテンシャルアップに繋がりそうだ。
「スーパーGTでは、まだWAKO’Sさんに1勝もプレゼントできていませんし、それが心残りです。親身なサポートにお返ししたいと思っています」
また、今季も寿一はTOYOTA GAZOO Racingのアンバサダーとしての活動を継続。19日の放送のなかでは、自らが“裏方”として大車輪の活動をみせたが、すでにTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race開幕戦鈴鹿でもスープラのデモランを行う予定があるなど、今後もたくさんの活動を展開することになりそうだ。