2019年シーズン各ラウンドの決勝レース全編をノーカットで収録しているスーパーGT公式DVDシリーズ第3弾『2019 SUPER GT オフィシャルDVD Vol.3』が6月21日に発売される。
2019 SUPER GT オフィシャルDVD Vol.3はスーパーGT第3戦鈴鹿サーキットの模様を全ラップノーカット(セーフティカー周除く)収録している。今季3戦目にしてようやく予選~決勝を通してドライコンディションに恵まれた鈴鹿サーキット。ウエイトハンディが軽量であることを活かして予選ではトムスがフロントロウを独占した。ここまでは誰もが予想できる展開であったが、決勝の展開は大きく予想を覆すものとなった。
注目は特典車載映像。今回は予選Q2でポールポジションを獲得したau TOM’S LC500の関口雄飛のアタックラップを収録している。関口はこのアタックで1分45秒775をマーク、ポールポジションを獲得した。なお今回は諸事情により収録はコースインからでなくアタック周のみとなっているが、それでもアタック周の異次元のスピードは体感できる。
特に注目したいのがペダルワーク。カメラアングルの制約でブレーキペダルだけしか見えないが、スロットルワークはエンジン音で想像できるだろう。圧巻のポイントは3つ。S字から逆バンクと、ヘアピン、そして130R。S字から逆バンクでは、本当にすこし触るくらいの軽いブレーキングでフロントに荷重を載せているが、エンジン音を聞いているとスロットルは全閉にはならず少し戻す程度だ。速度をキープしたまま旋回していることがわかる。
次のヘアピンは当然フルブレーキングだが、そこから旋回中もブレーキを残しクリップのあたりでブレーキを全リリースした瞬間にはすでにスロットル全開で一気に加速。トラクションのかかりかたも尋常ではない。明らかにブレーキとアクセルをオーバーラップさせている。130Rでは一瞬ブレーキを触るが、エンジン音はほとんど変化がない。アクセル全開のまま、瞬間的なブレーキングでフロントに荷重を移してコーナリングしているようだ。
開幕戦岡山ではLC500勢全体に元気がなく予選では下位に沈んだが、その時点でトムスの東條力エンジニアは「みんながウエイトを積めばなんとかなるでしょ」と語っていた。本当はウエイトの問題でなく、開幕戦の時点で早くも暑いコンディションでのバランスに絶対の自信があったのではないかと勘ぐりたくもなる。
思えば、トムスに移籍した関口がブレイクしたのも昨年の鈴鹿。アクシデントで最下位に落ちながらオーバーテイクショーを披露して5位でゴール。タイヤの違いかセッティングの違いか、関口がここで何かを掴んだのは間違いない。現行規定最終年、熟成され尽くしたLC500と、それを手足のように操る関口に組み合わせはライバルにとって脅威のはずだ。
関口の異次元な予選アタックが車載映像で見られる今回の2019 SUPER GT オフィシャルDVD Vol.3は、6月21日(金)より全国書店またはオンラインショップで発売される。
※今後の発売予定
Vol.4 タイ(7月26日)
Vol.5 富士(8月30日)
Vol.6 オートポリス(10月4日)
Vol.7 SUGO(10月18日)
Vol.8 もてぎ(11月29日)
総集編(12月26日)
■2019 SUPER GT オフィシャルDVD Vol.3
発売日:6月21日(金)
定価:2100円+税
商品紹介ページ:https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=10898