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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.09.10 11:34
更新日: 2019.09.10 12:15

McLaren Customer Racing Japan 2019スーパーGT第6戦オートポリス レースレポート

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スーパーGT | McLaren Customer Racing Japan 2019スーパーGT第6戦オートポリス レースレポート

McLaren Customer Racing Japan
<2019 SUPER GT レースレポート>
第6戦 AUTOPOLIS GT300KM RACE
予選:2019年9月7日 予選結果:GT300クラス19位(1分46秒410)
決勝:2019年9月8日 決勝結果:GT300クラス2位

19番グリッドからのスタートなるも、GT300クラス2位表彰台を獲得

 AUTOBACS SUPER GT第6戦 AUTOPOLIS GT300KM RACEにMcLaren 720S GT3、720号車で参戦したMcLaren Customer Racing Japanは19番手からのスタートだったものの、62周回でチェッカーを受け、GT300クラス2位表彰台を獲得しました。

 決勝日の8日(日)は朝から晴れ間がのぞいていたものの午後には雨予報が出ており、14時30分スタートの決勝レースはタイヤの選択を含めて戦略の決定に難儀しましたが、スタートドライバーはドライタイヤで荒聖治が務めることになりました。

 気温27度、路面温度33度の中、決勝は14時30分定刻どおり大分県警察先導のパレードラップからセーフティカー先導のフォーメーションラップを経てスタートしたものの、2周回で最初のセーフティカーが入りました。

 20周回を終えるころには4.674kmのコース上のところどころで雨がぱらつき、1コーナーでは雨足が強く変化する中、荒は24周回目で1度に2台オーバーテイクするなど、32周回まで難しいコンディションのなかドライタイヤのまま徐々に順位を上げながら粘りの走りをみせ、11番手でアレックス・パロウに交代しました。

 荒聖治のスティント最後の3周回ほどは、アレックス・パロウのスティントをどのタイヤで送り出すか、荒のアドバイスをもとにしながら幾度となく変更。

 先行してドライバー交代とタイヤ交代を終えてコースインしていく他チームを見ると、ドライとウエットが入り混じる状況で、増々難しいコンディションになっていました。最終的には荒がピットレーンに入ってきた段階でウエットと決断し、パロウを送り出しました。

 荒聖治からステアリングを引き継いだパロウは16番手でコースイン。直後に2回目のセーフティカーが導入され38周回目にリスタートとなりました。このタイミングを上手く活かせたパロウは39周回目で一気に5番手まで浮上。

McLaren 720S
McLaren 720S

 その後も40周回目にもオーバーテイクに成功し、4番手につけました。その後3回目のセーフティカー導入があり、パロウはリスタート後の48周回目にはいよいよ表彰台が見える3番手につけましたが、クラストップを走る55号車にドライブスルーペナルティが課せられた為、52周回で前に見えるのは88号車のみとなりました。

 路面はどんどんドライになってくる中、ウエットタイヤを履いたアレックス・パロウは何度か積極的にオーバーテイクの機会をうかがい、58周回目にGT500クラスのトラフィックによるタイミングを逃さずに88号車のインからオーバーテイクに成功、クラストップに付け、ピットでモニターを見守るチーム関係者一同を沸き上がらせました。

 しかしながらその後、どんどん乾いてくる路面でスピードを上げて猛追してきていたスリックタイヤを履いた60号車に、60周回目で1位の座を明け渡す残念な展開となってしまいました。

 60号車にオーバーテイクされてから2周回後、アレックス・パロウが駆る720号車は62周回でチェッカーを受け、GT300クラス2位でフィニッシュとなり、初の表彰台、初ドライバーズポイントの獲得となりました。

 また、今回のレースでMcLaren Customer Racing Japanのチームメカニックは、SUPER GTに参戦する全チームを対象に、各レースにおいて最も顕著な活躍を見せたメカニックに授与される『ZF アワード』を受賞しました。

McLaren 720S/2019スーパーGT第6戦オートポリス
McLaren 720S/2019スーパーGT第6戦オートポリス

監督・岡澤優のコメント

「厳しいコンディションのなか、荒聖治が戦略をよく理解し粘りのある走りをみせながら、粘って粘って、ピットに入るタイミングを適格に判断し、うまく後半につなげてくれました。また、ピットインは1回で終わらせるつもりで、アレックスのスティントにどのタイヤを選択するか、これも最後の最後にウエットと決断しましたが、アレックスのスティント後半もタイヤがよく性能維持してくれたと思います」

「19番手スタートということで、多少リスキーなことを仕掛けないと上には上がれないと思っていましたので、何か外因的なことで荒れた展開にならないかなと思っていました。アレックスが2番手につけて、88号車にテール・トゥ・ノーズになったときは、彼のウエットコンディションでのパフォーマンスは際立って高いので、どのタイミングで仕掛けるかと思っていましたが、相手がトラフィックに絡んだタイミングを逃さず、若干リスキーではあったと思いますが、そこをしっかり決めてきて、それが彼の強さだと思います」

「開幕からなかなかうまく運ばなかったのですが、ドライバーもチームもモチベーションを保ってくれて、この表彰台につながりました。この機運を維持して次の菅生に挑みたいと思います」


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