今年のスーパーGT最終戦はご存じのように、土日それぞれの1デイレース開催でスーパーGTとしては初めてのフォーマットとなる。土曜、日曜とそれぞれ予選、決勝が行われ、ポイントも2レース分が獲得可能。チャンピオンシップの面でも、大逆転のチャンスが到来する。その未知の最終戦はどのような部分がポイントとなるのか。第7戦タイを終えたばかりのドライバー、そしてチーム監督に聞いた。
第3戦のオートポリス戦が熊本地震の影響で開催が困難になり、代替え戦として、第8戦のもてぎと合わせて行われることになった今年の最終ラウンド。金曜日から練習走行が行われ、土日のセッションは予選と決勝のみ。搭載するウエイトハンデも土曜日は獲得ポイント×1kg、日曜日は全車0kgとなる。
3日間でかなり濃密なスケジュールとなるが、チャンピオンシップの視点で考えると、この2レース制の影響はかなり大きい。現在、ドライバーズランキング3位のZENT CERUMO RC F立川裕路が語る。
「最終戦と言っても、2レースある。いつもの最終戦と違って、この2戦でポールを含めると42点獲れる。同じ週末に2日続けて予選、決勝とあるので、その週末に調子が良ければ2戦とも(優勝を)獲ることができるし、そのままチャンピオンになれる可能性がある。大量得点が可能なので、チャンピオンはもう、もてぎの2戦次第になるのかなと思います。トップの1号車とは11ポイント差がありますけれども、全然、逆転できる差だと思うし、調子が良ければ行けると思うので、本当に最後の2戦次第ですね」
現在のランキングトップは1号車MOTUL AUTECH GT-Rの56ポイント。最終戦もてぎでは最大42ポイント獲得可能なので、立川が話すように多くのドライバーが大逆転可能な状況になる。では、この2レース制のポイントはどのような部分になるのか。そこはやはり、走行時間の少なさだろう。立川が続ける。