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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.11.29 00:30
更新日: 2021.11.29 15:39

muta Racing INGING 2021スーパーGT第8戦富士 決勝レポート

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スーパーGT | muta Racing INGING 2021スーパーGT第8戦富士 決勝レポート

SUPER GT
第8戦(最終戦)
FUJIMAKI GROUP FUJI GT 300KM RACE

富士スピードウェイ
決勝:11月28日
天候:晴れ
コース状況:ドライ

決勝:12位

 天候にも恵まれた2021年SUPER GTシリーズ最終戦は、朝早くから3万5300人のファンがサーキットに詰めかけ、新型コロナ感染症の流行前とまではいかないものの、盛大なイベントとなった。レース前には前日に続きエアレースの室屋義秀パイロットによるフライトパフォーマンスも行われ会場が沸いた。グリッドウォークに入れる関係者も増え、最終戦らしい賑わいとなった。

 決勝前に20分間行われたウォームアップ走行は、加藤寛規がコースインして車両の動きを確認。中盤にピットインして阪口良平に交代した。しかし阪口が1コーナーでタイヤを暖めている車両と接触。相手がスピンをしたこともあり、決勝レースの序盤にピットロードのドライブスルーペナルティが科せられることとなった。

 決勝レースは2周のフォーメーションラップを終え13時6分にスタートした。3周目にスタートドライバーの加藤がドライブスルーのためにピットイン。富士のピットロードは長いこともあり、これで30数秒を要することになり、加藤は最下位まで順位を落とすことになった。

 しかし6周目のダンロップコーナーでアクシデントのために動けなくなった車両があり、排除のためにセーフティカーが導入されることになった。隊列を整えたこともあり加藤は集団に追いつくことができた。12周目、24番手でリスタート。20周から早めのピットインをする車両が現れると、加藤の順位は次第に上がっていき、レースの中間点に近い30周目には4番手となった。

 35周で加藤はピットインして阪口に交代。今回はGT300車両は全車タイヤを4本交換しなければならないため、タイヤ4本を交換し給油を済ませるなど、メカニックの迅速で正確な作業で阪口をコースに送り出した。

 44周で全車がピット作業を済ませると、阪口は15番手を走行。レース終盤にはアクシデントやトラブルで順位を落とす車両もあり、阪口は結果的に12位まで順位を上げて61周でチェッカー。ポイント獲得はならなかったが、最後尾から12位まで追い上げるという力強いレースで一年を締めくくった。

 新しい車両、体制で臨んだ今シーズンは苦しみながらも、多くの収穫と課題の発見があった。これらを活かし来シーズンさらなる成長を目指す。

2021スーパーGT第8戦富士 muta Racing Lotus MC(加藤寛規/阪口良平)
2021スーパーGT第8戦富士 muta Racing Lotus MC(加藤寛規/阪口良平)

■コメント
加藤寛規

「ペナルティは受けましたが、セーフティカーも入ったのでいい位置に戻れました。ビリスタートから12位までいけたので良かったのかなと思います。ストレートスピードが遅いのでそこで絡まれるとなかなかペースが上げられず苦労しました。今年はロータス、ADVICS、ブリヂストンという個性の強い技術者集団のマッチングがもっとスムーズにいくのかなと思っていましたが、テストができないので時間がかかりました。それでも毎戦すごい発見があり、1勝できたことはすごいことだと思います。個人的に学べて勝てた良いシーズンでした。ファンのみなさんありがとうございました」

阪口良平

「(ウォームアップで接触した車両は)ウェービングしていたのでタイヤを暖めていると思い、GT500車両に続いて1コーナーに入って行ったら当たってスピンさせてしまいました。せっかくの予選6番手という順位が最下位になってしまいましたが、加藤さんと僕で12位まで追い上げることができました。前にポイント取れる順位のクルマが見えていたので、そこまで行ければ良かったですね。今年は1勝できたのが大きいしスピードを見せられる部分もありました。タイトル争いをするには他にも力が必要かなと改めて思いました。クルマもチームもすごく成長できた1年だったと思います」

渡邊信太郎チーフエンジニア

「アクシデント後はフロントまわりが壊れていたのでフリックボックスを応急処置して、アライメントを取り直すなどして決勝に間に合わせました。前半は予想していたタイムより少し遅かったですが、後半はそんなに悪いペースではなかったと思います。ペナルティがなければ予選順位を守れるようなレースだったと思いますが、致命的でしたね。それでもビリから12位まで挽回しました。今年はタイヤブランドがブリヂストンになり、ちゃんと走れるようバランスが取れるようになるまで若干時間がかかりました。やはりテストができないのが痛かったです。なので試行錯誤の1年でした」

2021スーパーGT第8戦富士 muta Racing Lotus MC(加藤寛規/阪口良平)
2021スーパーGT第8戦富士 muta Racing Lotus MC(加藤寛規/阪口良平)


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