スーパーGT300クラスに参戦するAudi Team Hitotsuyamaは、10日に開幕した大阪オートメッセの会場内でHitotsuyama Audi R8 LMSを展示。2017年シーズン、チームに新加入する柳田真孝がエンジン始動パフォーマンスを行い、来場した多くのファンへGT3マシンの迫力あるエンジン音を届けるとともに、久々のGT300クラス参戦となる柳田が、17年シーズンに賭ける意気込みを語った。
16年シーズンのGT500クラスで2勝を挙げた柳田のAudi Team Hitotsuyama加入はすでにお伝えしたとおり。長年、ニッサン陣営に在籍しスーパーGTを戦ってきた柳田は移籍の経緯について「GT500のシートを維持するのが難しい状況になり、16年の12月頃からいくつかのチームと交渉を開始しました」と語る。
「交渉を進めるなかで、Audi Team Hitotsuyamaのチーム体制に魅力を感じ、16年シーズンも良い結果を残していることもあってチーム加入を決めました」と明かした。
また、これまでスーパー耐久でニッサンGT-RニスモGT3をドライブし、GT3カーの経験をもつ柳田だが、ミッドシップのGT3マシンをドライブするのは初めてのこと。まだ走行は行っていないものの、アウディR8のイメージについては「アウディはコーナリング重視のマシンと聞いています。その特性を活かした走りや、セットアップが必要になるでしょうね」と述べた。
「初めてミッドシップのGTカーをドライブすることになりましたが、世界中のジェントルマンドライバーが購入しレースをしているGT3マシンは、駆動方式によってドライビングが困難になるようなクセは少なく、ドライビングスタイルを大幅に変える必要はないはずです」