2月18日、富士スピードウェイのスポーツ走行枠を使って、スーパーGT300クラスに参戦するAudi Team Hitotsuyamaがテストを行っている。ここで今季からチームに加わった、柳田真孝が初めてアウディR8 LMSをドライブしている。
この日の富士のスポーツ走行枠は非常に多くの車両が参加し盛況となっていたが、そのなかでひときわ目を引く、カーボン地のままのアウディが走行した。大阪オートメッセに展示された後、16年仕様のカラーリングが剥がされたAudi Team HitotsuyamaのアウディR8 LMSだ。
そのアウディに乗り込んだのは、D’station Racingに移籍した藤井誠暢に代わってAudi Team Hitotsuyamaに加わった柳田だ。この時季らしく白いレーシングスーツに身を包んだ柳田は、朝の走行から昨年に続いてチームに在籍するリチャード・ライアンにレクチャーを受けながら初めてのR8 LMSののコクピットに乗り込むと、ゆっくりとコースインしていった。
あいにくこの日はコース上の車両が非常に多かったこともあり、タイムを出すことができる状況ではなかったが、初めてのアウディながら柳田は自らの周回分の走行を終えた。
「コースも混んでいる状況でしたし、今日の目的は次回のテストに向けて体を慣らすところもあったので、そこは順調にいきました。ミッドシップだからといって難しいところはありませんでしたし、特性も素直なクルマだと感じました」と走行後、柳田は手ごたえを語った。
「ABSやトラクションコントロールもありますが、次のテストに向けてキャラクターをしっかりとつかみ、距離を稼げるようにしたいです」