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スーパーGT ニュース

投稿日: 2016.04.11 15:54

立川「厳しいながらもきっちりポイントは獲ることができた」

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スーパーGT | 立川「厳しいながらもきっちりポイントは獲ることができた」

2016 AUTOBACS SUPER GT Report
OKAYAMA GT 300km RACE
第1戦 岡山国際サーキット

ZENT CERUMO RC F
#38 立川祐路/石浦宏明
◆4月10日(日) RACE
決勝結果 6位

[決勝]天候:曇り コース状況:ドライ

 岡山国際サーキットで「なぜか」決まらぬフィーリングに悩まされた公式予選から一夜明け、LEXUS TEAM ZENT CERUMOは決勝での巻き返しを期して4月10日(日)の決勝日に乗り込んだ。この日の岡山の天候は曇天。昨日はまるで初夏のような暑さとなったが、それほど気温は上がらない朝となった。

 チームは午前9時から行われた30分間のフリー走行で、82周と長丁場の決勝に向け、ガソリンを積んだ状態でのZENT CERUMO RC Fのチェックを行った。石浦宏明がステアリングを握りコースインし、9時11分にはNo.8 NSX CONCEPT-GTのスピンにより、また21分にはGT300クラスのNO.5 86MCのクラッシュにより赤旗が提示されるが、着々とメニューをこなしていく。
 石浦は4周目には1分24秒744、さらに24秒428とタイムを刻んでいき、9周目には1分22秒039というベストタイムをマークし、タイミングモニターのトップにZENT CERUMO RC Fの名を刻む。

 その後2回目の赤旗とともに立川祐路に交代。その後他車のタイムアップもあったが、立川は1分23秒144というベストタイムを記録。このフリー走行は13周をこなし、5番手で終えた。昨日の状態に比べてもZENT CERUMO RC Fのフィーリングは好転しており、決勝を前にしたピットウォークでは4月23日が誕生日の石浦宏明と、4月15日が誕生日の佐藤正幸代表の誕生日パーティも行われ、チームの雰囲気も午後に向けて明るくなっていった。

 1万9000人という来場者が詰めかけ、多くのファンがグランドスタンドを埋めるなか、14時40分、決勝スタートのときを迎えた。石浦がスタートドライバーを務めたZENT CERUMO RC Fは、予選順位と同じ7番手のままオープニングラップを終えると、前を行く6番手No.38 RC F、さらに5番手No.12 GT-Rと一団状態になり、テール・トゥ・ノーズのバトルを展開していく。しかし、後方からペースに勝るNo.19 RC Fが迫る。前が詰まっている状態で石浦は抵抗しきれず、7周目の1コーナーでNo.19 RC Fの先行を許す。ただ、石浦はその後8番手のポジションを維持し、GT300クラスのマシンをうまく処理しながら上位グループを追った。

 そんななか、石浦はタイヤに少しずつグリップダウンの兆候を感じ取る。これ以上いくとタイムロスになるかも……!? と感じたところで、タイミング良くピットインの無線が入る。石浦は35周を終えピットに向かい、立川にドライバー交代。チームは迅速に作業を行い、ZENT CERUMO RC Fをふたたびコースへ送り出した。

 チームの素早い作業、タイムロスをなくしたピットインタイミングと作戦が奏功し、ライバルがピット作業を終えるとZENT CERUMO RC Fは5番手にポジションを上げていた。ただ、トップ4台とはややタイム差があり、立川は首位とのギャップを縮めようと奮闘するが、後方から同じタイヤを履くNo.12 GT-Rが接近。61周目にはテール・トゥ・ノーズとなっていく。

 立川は絶妙のラインどりでNo.12 GT-Rにオーバーテイクをさせまいと奮闘するが、72周目の1コーナーでNo.12 GT-Rにオーバーテイクを許してしまった。その後、立川は47周という長丁場を走ったタイヤを労りながら、6位でチェッカーフラッグを受けた。

 苦しい状態での走り出しから考えれば、この6位という結果でポイントを獲得したことをチームは前向きにとらえている。次戦、富士スピードウェイでのレースは公式テストでも好結果を残していたコースだけに、LEXUS TEAM ZENT CERUMOはホームコースでの勝利を狙っていく。


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