この日のテストには、他のGT300マザーシャシー使用チームの関係者や、GTA関係者も訪れ、シェイクダウンを見守った。「ピットロードを走っても、すごく注目されていることが分かりました」と番場も笑う。
今後埼玉トヨペットGreen Braveはメーカーテストに参加しつつ、セットアップや平沼のさらなる慣熟、そして、ふたりはルーキーテストも受けなければならない。スーパー耐久ではチームメイトである服部尚貴も「厳しく見ます(笑)」というが、番場は「平沼選手は大丈夫だと思っています」と自信をみせる。
ズバリ、平沼に開幕戦の目標を聞いてみると、こんな返事が返ってきた。
「開幕戦は予選落ちはなさそうなので、レースには出られるようになるとは思います。あとは完走ですね」
「それと『みんなに怒られないように完走』したいです。第2戦以降にサーキットに行く足が軽くなるか、重くなるかに関わってくるので(笑)」
スーパー耐久でもディーラーチームらしい新たな試みを数多く示してきた埼玉トヨペットGreen Brave。平沼の言うとおり、最初から上位争いというわけにはいかないかもしれないが、着実な歩みを進めながら、新鮮なグリーンの風をスーパーGTに吹かせてくれるかもしれない。