■どのチームが参戦する? 「目標はフルグリッド50台」
ではいったい、2018年の鈴鹿10時間にはどんなチームが揃うようになるのだろうか。SROが関与するGT3カーのレースは、ヨーロッパで多くの参戦台数を誇るブランパンGTシリーズ、2017年から始まるブランパンGTアジア、イギリスGT選手権など多岐に渡る。
ラテルはこれらのシリーズのトップチームや、メーカワークス、さらにアメリカからもエントリーを集めたいという。「彼らの興味を集めることがゴールであり、目標だ。それもあって、モビリティランドから我々に声をかけてもらっているのだと思う」とラテル。
山下社長はフルグリッド50台、エントリーはそれ以上という目標を立てているが、ラテルは「おそらくスーパーGTなど国内から半分、我々から半分が理想ではないだろうか」という。ブランパンGTアジアは2018年も鈴鹿、富士でレースが予定されており、ロジスティクスの負担が少ないことから、「(我々からの)そのまた半分はブランパンGTアジアになるだろう」とラテルは予想する。
「僕の仕事は、さらにアメリカやヨーロッパ、オーストラリアからエントラントを集めることだ。カレンダーも重要になるので、時間に余裕があるに越したことはないだろうね。できるだけのセッティングはしたい」
また、ラテルは「メーカーも大いに関心を示すだろう。また、現地のチームと組んで参戦することも多いと思うので、スーパーGTのチームが参戦し、そこにメーカーからのサポートドライバーも加わるだろう」と予想する。さらに言えば、GT500はこのタイミングでレースは無いので、GT500のドライバーをGT300チームの“助っ人”として起用することも理論上は可能なはずだ。
当然ファンが期待するのは、ヨーロッパのワークス格のチームが参戦することだ。アウディのWRT、フェニックスやポルシェのマンタイ、BMWのシュニッツァーやローヴェ、メルセデスのHTP、ベントレーのMスポーツ等が参戦すれば、ファンにとってはたまらない。