たった1戦で、こんなにも表情が変わるものか。F1第9戦オーストリアGPでレッドブル・ホンダに初優勝をプレゼントしたマックス・フェルスタッペンとは対照的に、ピエール・ガスリーは散々な結果に終わっていた。なので第10戦イギリスGP直前の囲み取材では報道陣から厳しい質問が飛び、それに必死に応える姿は痛々しくさえあった。
ところがそのイギリスGPでは初日から好調で、予選も5番手、そしてレースでは自己最高位タイの4位入賞を果たした。そうすると現金なもので、ホッケンハイムで行われる第11戦ドイツGP木曜日の囲み取材では報道陣も2倍くらいに増え、ガスリーもすっかり饒舌に、そしてにこやかになっていたのだった。