2020年F1第7戦ベルギーGPが行われるスパ・フランコルシャンはセッティングが難しいサーキットのひとつである。それは1周が7km以上あり、コーナー数が多いことも関係しているが、それ以上にエンジニアたちを悩ませるのが、セクターによってキャラクターが異なるからだ。
前戦スペインGPの土曜日の『レッドブル・ホンダ分析』でも説明しているように、F1にはコースの特性に合わせて、大きく分けて5種類の空力パッケージ(主にリヤウイング)がある。低速側から、『スペシャルハイダウンフォース仕様』→『一般的なハイダウンフォース仕様』→『ミディアムハイダウンフォース仕様』→『ミディアムダウンフォース仕様』→『ローダウンフォース仕様』となる。