アルファタウリの2020年型AT01は、2019年型レッドブルRB15から多くのパーツを移植している。しかしいうまでもなく、完全コピーマシンではない。ノーズはレッドブル・ホンダやメルセデスのような細身のものではないし、サイドポンツーンの形状も全く異なっている。はっきりいえば、最新コンセプトとは言い難い。
リヤサスペンションやギヤボックスなどレッドブルから購入したパーツも、昨年型のいわばお古である。それは主に、スケジュール上の都合からだった。しかしアルファタウリ・ホンダはそのハンデキャップを逆手にとって、AT01に大きな進化を遂げさせた。