レッドブル・ホンダとの戦いが激化し、メルセデスはこの数年で初めて、タイトルを獲り逃すかもしれないという懸念を抱いている。そんななか、メルセデスのチーム代表トト・ウォルフが新たな面を見せ始め、元々不仲のレッドブルのモータースポーツ・コンサルタント、ヘルムート・マルコとのマインドゲームが激しさを増している。
オーストリア出身のウォルフとマルコは、共通の友人、ニキ・ラウダが存命中は、彼のとりなしでなんとか関係を保っていた。しかし今では、マルコはウォルフに対して表立って舌戦をしかけ、ウォルフがそれに反撃するという有様で、互いがメディアを通して相手を批判し、プレッシャーをかけようとしている。