モビスター・ヤマハのクルー・チーフであるラモン・フォルカーダによると、マーベリック・ビニャーレスは2017年シーズンを好調にスタートしたものの、ヤマハのMotoGPマシンを望むライディングスタイルで乗ることはできないという。
オフシーズンのオフィシャルテストすべてでトップタイムを記録したビニャーレスは、カタールGPとアルゼンチンGPで優勝を飾り、ポイントランキングでは2位と14ポイント差をつけてトップにいる。
しかし完璧なスタートを切る裏でビニャーレスは、YZR-M1の性能を最大限に引き出すのに自分の才能と戦わなければならなかったとフォルカーダは述べた。
フォルカーダはドゥカティ移籍前のホルヘ・ロレンソのエンジニアを務めていた。彼は、コーナーを抜ける際の、ヤマハのマシンの優れたトラクションを最大限活かすために、ビニャーレスは遅めのブレーキングとコーナリングをやめる必要があると語った。
「マーベリックはバイクに、乗りやすさとヤマハのトラクションを求めている。そうするとホンダのバイクのようになるし、(ストレートでは)ドゥカティのように速くなる」とフォルカーダ。
「他のライダーも皆それを求めるだろう。それは無理だとビニャーレスも分かっているから、彼は乗りやすいライディングスタイルをとらずに、代わりにヤマハのマシンが出せる性能を最大限に引き出そうとする乗り方をしているんだ」
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