全日本ロードレース選手権JSB1000クラスの初戦となる第2戦鈴鹿で、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの中須賀克行と野左根航汰がまさかのリタイヤ。そのとき何が起こっていたのか。チーム監督を務める吉川和多留監督に状況を聞いた。
決勝レースでは、序盤にモリワキMOTULレーシングの清成龍一が130R手前で転倒を喫したため、セーフティカー(SC)が導入。SC先導で周回を重ねていく中、3番手を走っていた中須賀がハイサイド転倒(吉川監督談)を喫するという、まさかの出来事が発生した。
中須賀は転倒後、マシンをピットへ戻し、修復されたマシンで再びコースへと戻って行ったが、SC中の転倒でストップ&ゴーペナルティを科されてピットに戻ると、そのままレースを終えリタイヤとなった。
そして、アクシデントはチームメイトの野左根にも起こった。
野左根は、SCが解除されると後方から追い上げ、2番手まで浮上。22周目でピットインし、タイヤと給油を順調に済ませてコースに戻った。
しかし、コースに戻ったその周にダンロップコーナーでハイサイド転倒(野左根)。JSB1000初戦でチャンピオンチームのライダーがダブルリタイヤという大波乱が起こった。
レース後、ふたりが転倒した原因について吉川監督に聞いた。
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