スーパーバイク世界選手権(SBK)SBK第6戦イギリスは27日、ドニントンパーク・サーキットで予選スーパーポールとレース1が行われ、レース1はトム・サイクス(カワサキ)が優勝した。
スーパーポール2は好天の下、気温24度、路面温度34度のドライコンディションで開始。1回目のアタックではサイクスが1分27秒406でリーダーボードのトップに立つ。
2回目のアタックでもサイクスがニューレコードとなる1分26秒641をマーク。ジョナサン・レイ(カワサキ)がこれを追ったが1分27秒005と、1分26秒台にタイムを入れることができずにアタック終了。さらにはチャズ・デイビス(ドゥカティ)も1分27秒338にとどまる。
これで唯一の1分26秒台をマークしたサイクスが文句なしのポールポジション獲得。レイ、デイビスに次いでアレックス・ロウズ(ヤマハ)が4番手。イギリスラウンドでイギリス人ライダーが4番手までを独占した。
空がすっかり不穏な雲に覆われてしまったものの気温18度、路面温度29度のドライコンディションで始まった決勝レース1は好スタートを決めてホールショットを奪ったチャズ・デイビス(ドゥカティ)のリードで開始。サイクス、ジョナサン・レイ(カワサキ)と続く。
オープニングラップでサイクスをかわして2番手に浮上したレイがデイビスとの差を詰める。3番手に後退したサイクスはスポット参戦のレオン・ハスラム(カワサキ)に表彰台争いを挑まれる。
サイクスとハスラムは順位を入れ替えながらの激しい争いを展開しながらトップ2台を追いかける。
デイビスはファステストラップをたたき出しながらレイから逃げる。しかしその差は1秒以上広げることができない。後方ではハスラムとの争いを制したサイクスが単独3番手での周回を開始する。
7周目。デイビスがいきなりスリップダウンで転倒を喫し、レイは難なく単独トップ浮上。これで楽勝かと思われたが、後方からひたひたとサイクスが迫る。レースを折り返すころにはその差がコンマ5秒に縮まった。
12周目にはレイの背後にぴたりとつけたサイクス。カワサキファクトリーのチームメイト同士、イギリス人同士の戦いが始まった。