全日本ロードレース第8戦岡山ラウンドは、岡山県の岡山国際サーキットで決勝レースを行ない、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝した。
秋の気配を漂わせる岡山国際サーキット。決勝で好スタートを切ったのはポールシッターの中須賀。2番手グリッドからスタートした高橋裕紀(MORIWAKI MOTUL RACING)についで3番手につけたのは5番手スタートの清成龍一(MORIWAKI MOTUL RACING)。この3台がトップ集団を形成。後方では渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)、津田拓也(ヨシムラスズキMOTOL)、野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5)の3台が4位争いを開始。さらにその後方では高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)、藤田拓哉(YAMALUBE RACING TEAM)、山口辰也(TOHO Racing)が3台で7位争い集団を形成する。
中須賀は一人、ハイペースで周回を開始。3周目にはモリワキ2台を引き離し、独走態勢に入る。モリワキ2台には3周目に集団トップに出た野左根が津田、渡辺を引き連れて接近する。
7周目を終了した時点で中須賀は後続に4秒半という大きなアドバンテージを築いた。高橋裕紀も清成を引き離して単独2番手走行を開始。清成は野左根、津田、渡辺のサード集団に飲み込まれる。8周目には野左根が清成を捕らえて表彰台圏内に浮上した。
レース折り返しの12周を終了し、中須賀のアドバンテージは6秒半にまで達していた。高橋裕紀も完全なる単独走行。3位争いは野左根と津田が抜け出して一騎打ちに移行。
レース後半に入り、ベストラップを連発して津田との勝負にけりをつけた野左根が高橋裕紀との差を詰め始めた。そして18周目に野左根が高橋裕紀を捕らえて2番手浮上。ヤマハファクトリーがワンツー走行に。
18周目に9番手を走行していた山口が転倒。さらに22周目に中冨伸一(HiTMAN RC甲子園ヤマハ)が転倒と、ベテラン勢がアクシデントに見舞われる。
一方、中須賀は最後までトップを快走。最後には10秒近いアドバンテージを築いて2連勝、今季3勝目をポールtoウインを飾った。野左根も津田を引き離して単独2位でゴール。ヤマハファクトリー初のワンツーフィニッシュを飾った。そして高橋裕紀が3位に入り、JSB1000クラスでの初表彰台を飾った。
以下、決勝順位結果。