全日本ロードレース選手権第9戦(最終戦)鈴鹿、JSB1000クラスのレース1が鈴鹿サーキットで行われ、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝した。
例年通りに2レースがスケジュールされた最高峰クラス。レース1は8周という超スプリントレースとなる。
ウオームアップランで岡村光矩(KRP三陽工業&RS-ITOH)のマシンがコース上で止まってしまう。これでスタートディレイとなる。これで1周減算となり、7周のレースに。
その短期決戦で好スタートを切ったのは中須賀。高橋巧(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)、野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5)、渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN )と続く。
オープニングラップからトップ独走態勢に入った中須賀。2位争いの野左根は高橋巧のマシンとの接触を避けて渡辺の後ろに下がる。
しかし野左根はすぐに挽回して渡辺を捕らえると高橋巧を追う。高橋巧、野左根、渡辺、藤田拓哉(YAMALUBE RACING TEAM)の4台での熾烈な2位争いが始まった。
3周目に入る直前のシケインで野左根が2番手浮上。ヤマハファクトリーがワン・ツー体制に。
ただし中須賀はすでに2秒半のアドバンテージを築いている。3番手に後退した高橋巧は渡辺にその座をねらわれるが、それをブロック。渡辺は藤田にすきをねらわれるという激しい2位争い。
6周目。今度は高橋巧が野左根から2番手を奪回。最終コーナーで野左根が一瞬ミスして渡辺が3番手浮上。藤田が集団から遅れ出す。
最終ラップ。中須賀は7周という短い周回数で4秒もの大量リードを築いて優勝。最終シケインまで争われた3台での2位争いを高橋巧が制し、野左根が3位表彰台を獲得。渡辺は僅差で表彰台を逃した。
ポイントリーダーで最終戦に突入した津田拓也(ヨシムラスズキMOTUL)は8位でゴールした。
ランキングでは津田が171ポイント、高橋巧が174ポイントと高橋巧が逆転し、ランキングトップでレース2に臨むことになった。
以下、レース1の順位結果。