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MotoGP ニュース

投稿日: 2017.12.02 11:00
更新日: 2017.12.01 18:14

MotoGP:ホンダ育成チームのアジア人ライダーふたりが肌で感じた世界選手権

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MotoGP | MotoGP:ホンダ育成チームのアジア人ライダーふたりが肌で感じた世界選手権

 2017年、イデミツ・ホンダ・チーム・アジアからMoto2クラスに参戦したカイルール・イダム・パウィと、ホンダ・チーム・アジアからMoto3クラスに参戦したナカリン・アティラプワパ。それぞれMoto2クラス、Moto3クラスのルーキーとして参戦したこの1年は、どのようなものだったのだろうか。

■カイルール・イダム・パウィ(イデミツ・ホンダ・チーム・アジア)

 マレーシア人のパウィは2015年からCEVレプソルインターナショナル選手権Moto3クラスに参戦。2016年にはMoto3クラスで世界選手権デビューを飾ると第2戦アルゼンチンGP、第9戦ドイツGPで優勝を飾り、2017年からMoto2クラスにステップアップした。

 Moto2クラスデビューイヤーとなった今季は第13戦サンマリノGPでは8位入賞を果たし、ランキング27位でシーズンを終えている。Moto2マシンで初めてレースに挑むことになった2017年は、パウィにとって簡単なシーズンではなかったようだ。

「(2017年は)とても厳しいシーズンでした。Moto2のマシンに乗るのは初めてだったので、自分を信じる気持ちを失わずに、毎戦少しずつ成長していくことを目指しました」

「僕はMoto3を16年に1シーズン戦っただけの状態で、Moto2クラスへステップアップしてきました。そもそも十分な経験がなかったので、Moto2に来ても手探りの状態が続きました」

「今年はまったく経験がないところからMoto2をスタートしたので苦労をしましたが、今年一年間の積み重ねを経て、来年はいいリザルトの獲得を目指せると思います」

 パウィにとって2016年は世界選手権参戦初年度、そして2017年はMoto2クラス初参戦。2年続けて『初めて』を体験することになったが、今年の方が厳しいシーズンだったという。

「Moto3に初めて参戦した去年も厳しいシーズンになることは覚悟していて、表彰台を獲得できるとは思っていませんでした。一生懸命頑張ることが目標だったのですが、結果的にアルゼンチンとドイツで2勝を挙げることができました。その一年と比べると、今年は明らかに苦戦の連続になりました」

 ただ、そんな厳しいシーズンのなかで、パウィは多くのことを学んだという。パウィは自身に足りないものをこう分析する。

「データを見れば、ブレーキング、旋回速度、立ち上がりの加速、すべてが足りていないかもしれませんね(笑) でも、今の僕になにより不足しているのは経験だと思います。経験を重ねれば、どんどん速くなると思っています」

 ちなみに、パウィのゼッケン番号は89番。これはパウィの『マイナンバー』にちなんだものなのだとか。

「本当は98番が僕のマイナンバーなんです。1998年生まれなので。FIM CEVレプソルインターナショナル選手権を走っていたときも98番を使用していました。でも、去年Moto3クラスにステップアップしてきたとき、すでに98番はほかのライダーが使用されていました。だから、その番号をひっくり返して89を使用することにしたというわけです」

 2018年シーズンに向けて、「今年よりもいい走りをして、毎戦ポイント圏内でフィニッシュすることが目標です」と意気込むパウィ。この冬は来シーズンに向け、自分を追い込む厳しいトレーニングに励むという。Moto2参戦2年目の2018年に、パウィはどのような飛躍を見せるだろうか。

■ナカリン・アティラプワパ(ホンダ・チーム・アジア)

アティラプワパは2017年シーズンが世界選手権デビューイヤー
アティラプワパは2017年シーズンが世界選手権デビューイヤー

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