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MotoGP ニュース

投稿日: 2017.12.22 20:15
更新日: 2017.12.22 20:18

アニメにモトクロス? 全日本ライダーの多忙なオフシーズン

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MotoGP | アニメにモトクロス? 全日本ライダーの多忙なオフシーズン

 去る12月16日、都内で開催された2017年二輪の各カテゴリーで活躍したライダーを表彰する『MFJ MOTO AWARDS 2017(モト・アワード2017)』。表彰式後に行われた懇親会で、全日本ロードレース選手権参戦ライダーに突撃ショートインタビューを敢行してきました!

 今回のテーマはずばり、『オフシーズンの過ごし方』。ライダーのみなさんはシーズン終了後、どのように過ごしているのでしょう?

■渡辺一馬「現役でいられる時間は短い。やれることはやっておきたい」

 まずトップバッターとしてさわやかな笑顔でインタビューに応じてくれたのは、2017年シーズン全日本ロードレース選手権JSB1000ランキング3位の渡辺一馬選手。2017年シーズンはKawasaki Team GREEN(カワサキ・チームグリーン)へと電撃移籍し、全日本のほか鈴鹿8耐にも参戦。鈴鹿8耐でカワサキ・チームグリーンが2位表彰台を獲得する原動力となりました。

インタビューにハキハキと明快に答えてくれた渡辺選手
インタビューにハキハキと明快に答えてくれた渡辺選手

 この日、渡辺選手はグレーのスーツに身をつつみ、一見するとカッコイイ営業さんのよう。突然の取材にも快く答えてくれました。さて、そんな渡辺選手のオフシーズンの過ごし方は?

「年内はあいさつまわりと、次のシーズンに向けての体制作りです。あとはトレーニングですね。年明けはトレーニングメインにシフトしていきます。バイクに乗ったり、ジムに行くのがメインです。オフシーズンだからといってあまりゆっくりすることはないですね」

 おっと、ずいぶんストイック。さすがに正月くらいはゆっくりするのでは?

「もちろん、年末年始くらいは家で、家族とゆっくりします。でも、1月2日、3日くらいにはトレーニングを始めますよ。あまり休むと体がなまっちゃうから、体を動かし続けて感覚も鈍らせないようにしています。年明けからはどんどんペースを上げていくようにしますね」

 1月2日からトレーニングとは……! お正月といえばこたつでひたすらゴロゴロすることしか頭に浮かばない筆者には別世界の話のよう。本当にレース一筋なんですね。

「現役でいられる時間は限られているじゃないですか。だから、現役でいられる間はやれることを、やれるうちにやっておきたいんです」

 きっぱりと言い切った渡辺選手には、その若さにも関わらず風格すら漂っていましたよ。

■濱原颯道「モトクロスに乗って、もっとうまくバイクに乗りたい」

 とっても長身の濱原颯道選手。真っ白なスーツに真っ白なハットというひときわ目を引く出で立ちで表彰式に登場しました。

 濱原選手は2017年シーズン、全日本トップチームのひとつであるヨシムラ・スズキMOTULレーシングに大抜擢。全日本ロードレースデビューにしてJSB1000参戦、さらに鈴鹿8耐ではFIM世界耐久選手権(EWC)のトップチーム、スズキ・エンデュランス・レーシング・チーム(SERT)から参戦するなど活躍しました。

濱原選手はインタビュー中もいろいろな人に握手を求められていました
濱原選手はインタビュー中もいろいろな人に握手を求められていました

 濱原選手は最終的に全日本JSB1000ランキングを7位で終え、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得しています。全日本の大型新人、濱原選手はオフシーズン、どう過ごしますか?

「とにかくモトクロスに乗りたいです。モトクロスで速くなりたいから、練習したいんですよ。ロードレースでも(その経験が)活かせればいいかなと思っています。とにかくバイク(の操作)をうまくなりたいんです。それだけを考えてます」

 おおっと、プロレーサーの濱原選手から「バイクの操作をうまくなりたい」という言葉が出てくるとは。向上心のカタマリですね。でもさすがにお正月くらいはだらだらするでしょ?

「正月もだらだらはしないですね。1月2日からバイクに乗っちゃいます」

 えーっ、寝正月もなし!? ライダーって活動的な方が多いんですね。さてさて。少し真面目な話になりますけど、濱原選手は2017年鈴鹿8耐にSERTから参戦しましたよね。その経験は全日本の後半戦にどう活きましたか?

「あそこ(鈴鹿8耐)からリズムが狂ってしまったんです。僕らしくいけませんでした。2017年は本気を出しきるよりも、安定した順位で、絶対に転ばない走りをして、それでランキング何位なのかが知りたかったのですが、それでランキング7位でした。この7位は、僕のなかで最低なランキングです」

 全日本デビューイヤーでJSB1000クラスに参戦でランキング7位、さらにルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した濱原選手。「7位は最低なランキング」という言葉から、来年に向けた意気込みが感じられました。

■オフシーズンの高橋巧は超多忙!


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