3月18日、カタールのロサイルインターナショナルサーキットで行われたMotoGP開幕戦カタールGPで、中上貴晶がMotoGPクラスのデビューレースを17位で終えた。フリー走行での転倒から後方グリッドスタートとなった中上。MotoGPクラスデビューレースを「満足していない」としつつも「多くのことを学んだ」と前を向く。
中上は金曜日と土曜日午前に行われた3回のフリー走行までで1分55秒360のタイムを記録し総合15番手につけていたが、予選直前のフリー走行4に15コーナーで転倒。この転倒について中上は「フロント用にハードコンパウンドのタイヤを装着したのが初めてだったので、グリップを見誤って転倒に繋がってしまいました」と語っている。
この転倒により中上は、予選をスペアマシンで挑むこととなったが、そのスペアマシンはリヤに電子制御面での課題を抱えていたという。結果、中上は1分56秒401の23番グリッドから決勝レースを迎えることとなった。
8列目からのスタートとなった中上にとってMotoGPクラスのデビューレース。23番手グリッドからスタートした中上はMoto2でも競い合ったトーマス・ルティとバトルを繰り広げ、ポイント圏内である15位までわずか1秒差の17位でフィニッシュ。惜しくもポイント獲得を逃した。
「今回の開幕戦の週末で僕を力強く支えてくれたLCRホンダ・イデミツのみんなに、まずは心からの感謝をしたいです。土曜の予選と今日の決勝に関しては、もちろん満足のいく結果ではありませんが、レースを最後まで走りきることで多くのことを学べました」とMotoGPクラス初レースを終えた中上は語る。
「次戦のアルゼンチンでは、もう一歩、あるいはもっと大きな前進を果たしたいです。MotoGPで走行するのは初めてなので、今回の経験を活かしてさらに力強い走りを身につけます」
次戦アルゼンチンGPは、アルゼンチンのアウトドルモ・テルマス・デ・リオ・オンドで4月6~8日に行われる。