MotoGP第4戦スペインGPの翌日である5月7日、ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトでMotoGPクラスのオフィシャルテストが実施された。トップタイムをマークしたのはヨハン・ザルコ(モンスター・ヤマハ・テック3)。中上貴晶は8番手タイムを記録した。
テストが行われたのはこの1日のみで、9チーム17名が参加。不参加だったのはドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾとホルヘ・ロレンソ、チーム・スズキ・エクスターのアンドレア・イアンノーネとアレックス・リンス。
また、アプリリア・グレシーニのアレイシ・エスパルガロとスコット・レディング、アンヘル・ニエト・ドゥカティのカレル・アブラハムも今回のテストには参加していない。なお、スズキとアプリリアはイタリアGPの開催地であるムジェロで2日間のプライベートテストを行う予定となっている。
ハフィス・シャーリン(モンスター・ヤマハ・テック3)とダニロ・ペトルッチ(アルマ・プラマック・レーシング)はヘレスに延滞したものの、走行は見合わせた。
テストはミシュランが持ち込んだ新しいリヤタイヤに加え、各チームごとにテストパーツを投入し、現地時間の10時から18時まで実施された。
トップタイムをマークしたのは、同サーキットで行われたスペインGP決勝で2位に入賞したザルコ。トータル63周を走行し、53周目にベストラップとなる1分37秒730を記録した。ホームレースとなる次戦のフランスGPに向けて順調に調整を重ねている。
スペインGPでは転倒リタイアに終わったカル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)が、トータル67周を周回して57周目に記録した1分37秒947で2番手。
不運なアクシデントによりスペインGP決勝レースでリタイアを余儀なくされたダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)は、右手のケガを抱えながらも75周を周回し、68周目に1分37秒980を記録して3番手につけた。
4番手にはマシンに問題を抱えているマーベリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハ・MotoGP)、スペインGPで2018年シーズン2勝目を記録したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)はウイングレットなどのパーツテストも行い、5番手につけた。
モビスター・ヤマハ・MotoGPのバレンティーノ・ロッシは、レースウイークに抱えた問題解消に取り組み、69周を周回、68周目に記録した1分38秒673が自己ベストで10番手。
ルーキー勢トップの6番手につけたのはフランコ・モルビデリ(エストレージャ・ガルシア・0.0・マーク・VDS)で、1分38秒288を記録している。
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は、精力的に74周を走り込み、70周目にトップのザルコから約コンマ7秒差の1分38秒444をマーク。これが8番手タイムとなった。
また、今回のテストには第4戦スペインGPのMoto2クラスにワイルドカード参戦したチャビ・カルデルスが参加し、アビンディア・ドゥカティのMotoGPマシンを初ライドしている。
以下、MotoGPヘレスオフィシャルテストのタイム結果。