MotoGPイギリスGP:KTMからロリス・バズが代役で出場。エスパルガロの復帰はサンマリノGPか?
今週末に開催するMotoGP第12戦イギリスGPでレッドブル・KTM・ファクトリーレーシングからポル・エスパルガロの代役でロリス・バズが参戦することが発表された。
バズは2015年から2017年にMotoGPクラスに参戦したフランス人のライダー。2018年シーズンはスーパーバイク世界選手権(SBK)に戦いの場を移し、ガルフ・アルテアBMWレーシング・チームでBMWのマシンを走らせている。
KTMは、第9戦ドイツGPでワイルドカード参戦していたテストライダーのミカ・カリオが右膝の靭帯を損傷。第10戦チェコGPではエスパルガロが首の負傷と左鎖骨を骨折した。ふたりの怪我の回復は長期間見込まれた。
連戦で行われたKTMのホームレースとなる第11戦オーストリアGPでは、3人体制での参戦が予定されていたがブラッドリー・スミスひとりのみの参戦。その後回復を待ったが、怪我をしているふたりは第12戦イギリスGPも欠場を余儀なくされ、KTMは大きな痛手を負うこととなった。
また、オーストリアGP決勝日の8月12日にはランディ・ド・プニエを2018年末までKTMのテストライダーに招集したことも発表され、第12戦イギリスGPでド・プニエがエスパルガロの代役を務める可能性が浮上していた。
それも、IRTA国際ロードレーシングチーム連盟の定めた、ライダーの負傷から10日以上経過する場合は代役を起用しなければならないという規則のもと、KTMは代役を用意しなければならなくなったためだ。しかし8月21日にKTMファクトリーレーシングのSNSでロリス・バズが急きょ第12戦イギリスGPでMotoGPに復帰することが発表された。
SBKで唯一BMWのS1000RRを走らせるバズは、現在ランキング12位に進出。MotoGPに参戦していた時のマシンはヤマハ・フォワードとドゥカティ。KTMのマシンは今週末に初めて駆ることになる。
怪我をしているふたりだが、エスパルガロは首は順調に回復しているが、ひびが入っている左鎖骨は回復が遅れていることから復帰は第13戦のサンマリノGPになる予定だ。カリオは、2019年もKTMのテストライダーとして継続起用することが第11戦オーストリアGPで発表されているが、手術した右膝の回復には時間を要すだろう。