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投稿日: 2018.08.27 17:50
更新日: 2018.08.27 17:55

MotoGPイギリスGP決勝レース中止で焦点となった、シルバーストンの新しい路面と水はけの悪さ


MotoGP | MotoGPイギリスGP決勝レース中止で焦点となった、シルバーストンの新しい路面と水はけの悪さ

 イギリスのシルバーストンサーキットで開催されていたMotoGP第12戦イギリスGPは、全クラスの決勝レース開催中止という形で幕を下ろした。その背景には、今季から新しくなった路面による水はけの悪さが理由にあった。

 シルバーストンにおけるウエットでの路面状況の悪さについては、すでに予選日から指摘がされていた。このサーキットの路面は、2018年1月に全面再舗装工事が施されたばかりだ。

 予選日午前中に行われたフリー走行3回目ではハーフウエットから次第にドライに乾いていくコンディション。午後に行われたMotoGPクラスのフリー走行4回目ではセッションのほとんどがドライコンディションだったものの、終盤に雨が落ちウエットに変わった。

 このとき、7コーナーで多重クラッシュが発生。転倒しグラベルに倒れていたティト・ラバット(レアーレ・アビンティア・レーシング)に、やはりこのコーナーで転倒したフランコ・モルビデリ(エストレージャ・ガルシア・0.0・マーク・VDS)のバイクが接触するアクシデントが起こり赤旗が提示され、そのままセッションは終了した。

 なお、ラバットは右足の大腿骨、脛骨、腓骨を負傷。25日、搬送先の病院で手術を受けて無事に成功したことが、チームの公式SNSで伝えられている。

 ドライから一転、ウエットになった路面状況とフリー走行4回目のアクシデントにより、予選Q1、Q2ともにセッションの開始時間は遅れた。さらにQ1はウエット、Q2はウエット路面から乾き始めの路面が混在するという困難なコースコンディションのなか、予選セッションが行われる。

MotoGPイギリスGP予選日の様子。フリー走行4回目終盤ではウエットコンディションになった
MotoGPイギリスGP予選日の様子。フリー走行4回目終盤ではウエットコンディションになった

 この日の状況について、バレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ・MotoGP)は「アスファルトが新しく、水はけがあまりよくないことが問題なんだ。もし大量の雨が降ったら、水は路面上に残りアクアプレーニング現象が起きてしまうだろう。そうなったら、非常に危険な状態だよ」と予選後に語った。

 また、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)も「明日、フリー走行4回目終盤のようなコンディションだったらレースはできない。それを僕たちはしっかり考えないといけないね。アクアプレーニング現象はとても危険なんだ。(フリー走行4回目では)僕もほとんど転倒しかかっていたし、多くのライダーは多くのライダーが転んでいた」とコメントしている。

 ロッシ、マルケスが懸念していた『アクアプレーニング現象』とは、ハイドロプレーニング現象とも呼ばれる。ウエット路面を走行中のタイヤと路面の間に水のまくができてタイヤがグリップを失い、ハンドルやブレーキによる操作が効かなくなる現象のことを言う。それだけ大量の水がコース上に溜まっており、MotoGPライダーが走行に危険を感じる状況だったということだ。