ホンダの125㏄スクーターを代表するPCXにハイブリッドが追加された。これまでPCXはグローバル展開する人気モデルで国内では125と150を販売。そして近い将来にEVモデルの登場も予定される同社の野心作だ。
決して大き過ぎない車体にマッチされた前後14インチホイールは大きな安定感を生む。スペースにゆとりのあるシート下収納や燃費性能等も優秀。総合性能の高さとコストパフォーマンスに優れた価格設定も魅力的である。
さて今回のハイブリッドは、125をベースにACG（交流発電機）を活用したモーターアシストを働かせる方式。その動力源はシート下後方に搭載したリチウムイオン電池。モーターはゼロスタートからのトルクに優れているのが特徴で、例えて言うとスーパーチャージャーを付けたような高トルクスタートが決まる。
別の表現を使うなら、まるで坂道を転がり降りるような軽快な発進加速を披露。その実力は150を凌ぐほどのレベルにあった。
ただ十分なアシストを活用するのは基本的に4秒だ。スロットル全開でダッシュすると4秒間はエンジンとモーター2種混合のハイパワーが発揮され、速度の上昇とともに（スロットル開度等にも対応して）アシスト量はスムーズにフェードアウトし、通常のクルージングはエンジン動力のみで走る。
もちろん加速や登坂等では、再びアシストが機能する。減速時の回生充電も含めてすべてが自動的に電子制御される仕組みだ。
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