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MotoGP ニュース

投稿日: 2018.10.01 12:35
更新日: 2018.10.01 17:19

市販車ベース世界選手権で2輪界初の女性世界王者誕生。SBKマニクールは王者レイが連勝

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MotoGP | 市販車ベース世界選手権で2輪界初の女性世界王者誕生。SBKマニクールは王者レイが連勝

 スーパーバイク世界選手権(SBK)第11戦マニクールラウンド決勝レース2がフランスのマニクールで行われ、ジョナサン・レイ(カワサキ)が優勝。今大会でダブルウインを飾った。この大会が今季最終戦となったWSS300では、アナ・カラスコ(カワサキ)がチャンピオンを獲得。世界選手権で史上初の女性チャンピオンが誕生した。

 SBKの決勝レース2は気温20度、路面温度30度のドライコンディションで争われた。前日の決勝レース1の結果からリバースグリッドにより、ポールポジションスタートとなったのはロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)、2番手はチャズ・デイビス(ドゥカティ)、3番手はマルコ・メランドリ(ドゥカティ)。決勝レース1で優勝し、2018年チャンピオンを獲得したレイは9番手からのスタートとなった。

 好スタートを切ったのは2番グリッドからスタートしたデイビス。マイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)、メランドリの順で続き、9番グリッドからスタートしたレイも好ダッシュで4番手につけると、1周目を終えるころには早くも3番手に浮上する。

 序盤のトップ集団はデイビス、ファン・デル・マーク、レイ、メランドリの4名。デイビスは3周終了時点で2番手のレイに対し約1.4秒のリードを広げ、そのまま逃げるかに思われたが、4周目以降、2番手につけるレイがその差を縮める始める。

 8周目、デイビスの背後に迫ったレイは、5コーナー進入でデイビスの前に出る。しかしクロスラインでデイビスが再びトップを奪還。デイビスとレイがバトルを繰り広げたことで、3番手のファン・デル・マークと4番手のメランドリもこのふたりとの差を縮めるが、メランドリは次第に遅れていく。

 中盤の12周目の5コーナーでレイが再び勝負をかけ、デイビスの前に出るものの、やはりデイビスがポジションを守る。しかしレイはデイビスの背後にぴたりとつけ、8コーナー進入でデイビスのインに飛び込みトップに浮上。ついに先頭に躍り出たレイはそこから周回ごとにリードを広げ、2番手のデイビスはレイについていくことができない。

特別カラーのゴールドフェアリングでレース2に挑んだジョナサン・レイ
特別カラーのゴールドフェアリングでレース2に挑んだジョナサン・レイ

 レイは最終的に2番手のデイビスに対し1秒804のアドバンテージを築きトップでチェッカーを受け、ダブルウインを達成した。デイビスもレイに交わされた後は単独2番手をキープして2位でチェッカーを受け、7月のミサノラウンドの決勝レース1以来となる表彰台を獲得した。3位には単独3番手をキープしたファン・デル・マークが入賞している。

 メランドリは中盤すぎからトップ集団から遅れ、後方から追い上げてきたトム・サイクス(カワサキ)のプッシュを受ける。残り2周でサイクスがメランドリを交わして4番手に浮上、そのまま4位でチェッカー。メランドリは5位でゴールした。

 スーパースポーツ世界選手権(WSS)クラスでは、ジュール・クルゼール(ヤマハ)が優勝。2位にサンドロ・コルテセ(ヤマハ)、3位にルーカス・マヒアス(ヤマハ)が続き、大久保 光(カワサキ)は10位に入賞した。

 また、今大会では基本的に300ccの市販車で争われるスーパースポーツ世界選手権300(WSS300)で、スペイン人の女性ライダーであるアナ・カラスコ(カワサキ)がチャンピオンを獲得。

 2017年には第7戦ポルトガルで女性ライダーとしてはFIMの大会で史上初の優勝を飾ったカラスコは今季8戦中2勝を挙げており、WSS300の2018年シーズン最終戦となった今大会で13位フィニッシュ。世界選手権で史上初の女性チャンピオンに輝いた。

 これで2019年のSBKシリーズはヨーロッパラウンドを終了。残すはアルゼンチン、カタールの2戦となる。

今季5度目のダブルウインを達成したレイ
今季5度目のダブルウインを達成したレイ
世界選手権で史上初の女性ライダーチャンピオンとなったカラスコ
世界選手権で史上初の女性ライダーチャンピオンとなったカラスコ

 以下、SBK第11戦マニクールラウンド 決勝レース2順位結果。


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