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MotoGP ニュース

投稿日: 2018.10.27 11:53
更新日: 2018.10.28 10:37

SBKカタール:レース1はレイが今季17勝目。カワサキが今季4度目のワン・ツー果たす

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MotoGP | SBKカタール:レース1はレイが今季17勝目。カワサキが今季4度目のワン・ツー果たす

 スーパーバイク世界選手権(SBK)第13戦カタールラウンドの予選スーパーポール1(SP1)、スーパーポール2(SP2)、決勝レース1がカタールのロサイルインターナショナルサーキットで行われ、ジョナサン・レイ(カワサキ)が優勝を飾った。

■SP2:サイクス、シーズン最多のポールポジションを獲得

 SBKシリーズも今ラウンドが最終戦。SBKではすでにジョナサン・レイ(カワサキ)が、第11戦マニクールでタイトルを獲得している。最終戦はカタールのロサイルを舞台にナイトレースとして開催。SP2は現地時間の夕方16時55分からのスタートした。

 初日に行われた3回のフリー走行で総合トップに立ったのはユージン・ラバティ(アプリリア)。ラバティはフリー走行1回目、フリー走行3回目でトップタイムを記録している。SP2は、フリー走行総合11番手以下のライダーによって争われたSP1で上位につけたレオン・キャミア(ホンダ)とチャビ・フォレズ(ドゥカティ)のふたりを加えた12名で争われた。

 SP2は気温30度、路面温度32度のドライコンディションでスタート。1回目のアタックをトップで終えたのはアレックス・ロウズ(ヤマハ)。残り約6分で2回目のアタックが始まるとラバティがロウズのタイムを更新しリーダーボードのトップに立つが、直後に再びロウズがそのタイムを塗り替える。

 さらに、レイがラストアタックでトップに浮上。レイがポールポジション獲得かと思われたが、アタックを続けていたサイクスが区間ベストを更新しながら猛追すると、1分56秒124をたたき出し、今シーズン6回目となるポールポジションを獲得した。

 カワサキワークスでのラストレースとなるサイクスはこのポールポジション獲得により、スーパーポールアワードを獲得している。2番手にレイが続き、カワサキがフロントロウのワン・ツーを占めた。3番手はロウズ、4番手にラバティ、5番手にロレンツォ・サバドーリ(アプリリア)とアプリリア勢が続いた。

2018年のスーパーポールアワードを獲得したサイクス
2018年のスーパーポールアワードを獲得したサイクス

■レース1:カワサキが今季4度目のワン・ツー・フィニッシュ

 現地時間19時、日本時間の深夜1時にスタートした決勝レース1。ポールポジションスタートのサイクスがスタートでフロントをやや上げる間に、2番グリッドのレイが好スタートを切りトップに浮上する。

 レイは1周目のコントロールラインをトップで通過すると、2周目には1分57秒284とファステストラップを記録してリードを広げ、3周目にはサイクスに対し約1秒のアドバンテージを築く。その後も少しずつリードを広げていき、レース中盤の10周目には1秒6、13周目には約2秒と独走。レイはレース中、一度もトップを譲ることなく先頭でチェッカーを受け、今シーズン17勝目を達成した。

 サイクスも単独2番手をキープしたまま17周のレースを走り切り2位入賞、カワサキがワン・ツー・フィニッシュを飾った。

 3番手争いは序盤から終盤までラバティとロウズが接戦を展開。ふたりは途中何度か順位を入れ替える激しいポジション争いを繰り広げながら、最終ラップに突入。ラストラップを3番手で迎えたのはラバティだったがロウズが勝負をしかけ、これにラバティも応戦する。

 ロウズは12コーナー進入でラバティのインぎりぎりに飛び込み3番手を奪う。ラバティもロウズにテール・トゥ・ノーズですきを伺うも、最終コーナーで挙動を乱して加速が鈍り、勝負が決した。ロウズはそのまま3位表彰台を獲得。ラバティは4位となった。

 5番手争いもチャビ・フォレズ(ドゥカティ)とマルコ・メランドリ(ドゥカティ)が中盤以降、最終ラップまで接戦を展開していたが、リードしていたフォレズが最終ラップのセクター1で後退。メランドリが単独5位でチェッカーを受けた。

 さらに6番手争いも終盤接戦となり、リードしていたチャズ・デイビス(ドゥカティ)がロリス・バズ(BMW)とマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)に残り2周で追いつかれ、16周目にはバズとファン・デル・マークがデイビスを交わし、バズが6位、ファン・デル・マークが7位に入賞。デイビスはふたりから遅れ、8位でゴールした。

スタートから独走状態を築いたレイ。危なげない走りで今季17勝目を挙げた
スタートから独走状態を築いたレイ。危なげない走りで今季17勝目を挙げた

 スーパースポーツ世界選手権(WSS)クラスでは、ルーカス・マヒアス(ヤマハ)が2分00秒461でポールポジションを獲得した。2番手に2分00秒610でサンドロ・コルテセ(ヤマハ)、3番手に2分01秒035でジュール・クルゼール(ヤマハ)。WSSはチャンピオン争いが最終戦決戦となり、コルテセが188ポイントでポイントリーダー、5ポイント差のランキング2番手クルゼールが続き、ふたりがタイトルを争う。

 また、ランキング3位のマヒアスは、ポルトガルラウンドで最終ラップにトップを走りながら、マシントラブルでストップ。このとき、他のライダーの転倒でレースは赤旗終了となり、レギュレーションによりラストラップの2周前のポジションが結果に反映されるはずだったが、マヒアスは規定時間内にピットに戻ることができなかったことからリタイア扱いとなっていた。

 しかし最終戦を前にマヒアスの優勝が認められ、クルゼールと23ポイント差となり、ランキング2位となる可能性を残している。大久保光(カワサキ)はSP1で4番手となり、14番手から決勝に臨む。

 以下、SBK第13戦カタールラウンド 決勝レース1順位結果。


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