全日本ロードレース選手権は11月4日、最終戦鈴鹿のJSB1000クラス決勝レース1を行い、高橋巧(Team HRC)が2018年シーズン初優勝。中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が2位入賞を果たし、自身8度目となるチャンピオンを獲得した。
決勝日、鈴鹿サーキットは朝から雨。ウエット路面で行われた朝のウォーミングアップランでは、トップに高橋巧、2番手に中須賀克行、そして3番手には雨が得意な清成龍一(KYB MORIWAKI MOTUL RACING)が続いた。
JSB1000クラスのレース1は、わずか10周で競われる超スプリントレースだ。スタートから飛び出したのはの渡辺一樹(ヨシムラスズキMOTUL)。これを高橋巧がすぐにかわしてホールショットを奪う。
ポールスタートの中須賀はマシンをわずかにウイリーさせて出遅れたが、すぐにポジションアップ。1周目は高橋巧、野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING #5)、渡辺一樹、そして中須賀の順となった。
2周目には中須賀が野左根の直後につけ、日立オートモティブシステムズシケインでパス。2番手に浮上する。その間、トップの高橋は2分16秒台のハイペースで飛ばし、一気に独走態勢を築く。
以降、安定したハイペースを維持し、中須賀以下を突き放した高橋は、小さなガッツポーズでチェッカーを受けて今季初優勝を果たした。
表彰台では「やっと勝てました。今日は恵みの雨ですね」と笑顔を見せた。
2位の中須賀は、自身8度目となる全日本最高峰JSB1000クラスのタイトルを獲得。「さすがにちょっと走りが固くなりました」とレースを振り返った。
渡辺一樹の追い上げを退けた野左根が3位表彰台を獲得した。
以下、JSB1000クラス決勝レース1順位結果。