イギリス在住のフリーライター、マット・オクスリーのMotoGPコラム。MotoGPオフィシャルテストで見えた各メーカーの動きをオクスリーが分析する。
ーーーーーーーーーー
ホンダもヤマハと同じく、バレンシアテストではふたつの新スペックエンジンをテストしており、まずHRCのテストライダーであるステファン・ブラドルが、バレンシアテストの数週間前にサンマリノGPの開催地、ミサノ・ワールド・サーキット‐マルコ・シモンチェリで評価していた。
ホンダのバレンシアテストでの目的は低速トルクをスムーズにすることである可能性が高い。なぜならRC213Vは2018年の開幕時に全体的な馬力を高めているからだ。
「ポジティブな点は、スタートの時点で、新しい“ブラックバイク(ホンダの開発用マシン)”が2018年のバイクよりもすでに若干優れていることだ」とマルク・マルケスはカラーリングなしの2台の開発用マシンに言及した。
2台の開発用バイクはマルケスの2018年型バイク1台とともにレプソル・ホンダのガレージに置かれていた。「僕たちはすべてを改善しようとしているが、よりトルクがあることはフリータイムみたいで良いね」
マルケスの一番の懸念は、RC213Vのフロントエンドをよりユーザーフレンドリーにすることだという。「バイクのフロント部分と、なぜいつもハードオプションのタイヤを使わなければいけないのかということについて、理解しようとしている」とマルケスは付け加えた。
ブラドルがバレンシアでの1日目にこの作業を手伝った。「HRCは僕にいくつかの新パーツをバイクのフロント部分で試させた。またオーリンズはフォークの新パーツをいくつかテストさせた」と元Moto2チャンピオンのブラドルは語った。