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MotoGP ニュース

投稿日: 2018.12.23 12:12
更新日: 2018.12.23 12:17

ペドロサがMotoGPで歩んだ軌跡【3】そして引退へ……リトルサムライが送った最後のシーズン

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MotoGP | ペドロサがMotoGPで歩んだ軌跡【3】そして引退へ……リトルサムライが送った最後のシーズン

 2018年シーズンをもって18年間のロードレース世界選手権参戦に終止符を打ったMotoGPライダー、ダニ・ペドロサ。2013年から2018年の間には、レギュレーションやタイヤサプライヤーの変更など、状況も大きく変わっていった。『ペドロサがMotoGPで歩んだ軌跡【2】』に続くペドロサのMotoGPヒストリーをつづる第3回。2013年から2018年の引退までのペドロサを描く。

 2013年、ペドロサは新たなチームメイトを迎えた。Moto2クラスチャンピオンの称号とともにMotoGPクラスに乗り込んできた、マルケスである。新しいチームメイトとともに挑んだ2013年シーズン、ペドロサは第2戦アメリカズGPから5戦連続で表彰台を獲得。しかし第8戦ドイツGPの2日目フリー走行で転倒し左鎖骨を負傷し、ドイツGP決勝レースを欠場。第9戦アメリカGPから復帰した。

 この年、ペドロサは第3戦スペインGP、第4戦フランスGPと連勝し、シーズン後半の第15戦マレーシアGPでも優勝してシーズン3勝を挙げランキング3位を獲得している。チャンピオンはチームメイトでありMotoGPクラスのルーキーでもあった、マルケスだった。

2013年からペドロサのチームメイトとなったマルケスは、MotoGP参戦初年度でタイトルを獲得
2013年からペドロサのチームメイトとなったマルケスは、MotoGP参戦初年度でタイトルを獲得

 ペドロサが、長く二人三脚で歩んできたマネージャーのアルベルト・プーチと離別したのは、この2013年シーズン終了後だった。ふたりが別々の道を歩むことになった理由を、プーチは『“小さな巨人”ペドロサ「MotoGPマシンに乗るのは無理だと思っていたが……」/特別インタビュー後編』のなかで明かしている。

 2014年はマルケスが開幕戦から10連勝を挙げて、シーズンを席巻する。破竹の勢いで優勝を積み上げるマルケスを止めたのが、ペドロサだった。第11戦チェコGPで表彰台の頂点に立ったペドロサはシーズン通算10度の表彰台を獲得し、ランキング4位で2014年を締めくくっている。

チェコGPで優勝したペドロサ。マルケスの連勝を止めた
チェコGPで優勝したペドロサ。マルケスの連勝を止めた

 この年はCRT(クレーミング・ルール・チーム)に替わるレギュレーションが導入されたシーズンでもあった。MotoGPのプロモーター、ドルナスポーツが供給する共通ECUの使用が義務付けられ、そのECUの使用方法によって『オープンカテゴリー』と『ファクトリーオプション』とに分類された。

 これまでにケガを負うことが多かったペドロサだが、彼の手術が大きく取りざたされたことがある。それが2015年。ペドロサにとってMotoGPクラス10年目のシーズンだった。

2015年の開幕戦カタールGP後に、ペドロサは腕上がりの手術を受けると発表した
2015年の開幕戦カタールGP後に、ペドロサは腕上がりの手術を受けると発表した

■2015年シーズンには開幕戦後に手術決断も……


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