スーパーバイク世界選手権（SBK）の公式テストが2月18日、オーストラリアのフィリップ・アイランド・サーキットで行われ、2019年シーズンからSBKライダーとなったアルバロ・バウティスタ（Aruba.it レーシング-ドゥカティ）が1分30秒743の初日総合トップタイムをマークした。また、モリワキとともにSBKに参戦する日本人ライダー、清成龍一は総合16番手でテスト初日を終えている。
開幕前最後の公式テストは2月18日と19日の二日間にかけて、第1戦の開催地であるフィリップ・アイランド・サーキットで予定されている。テストは2回のセッションに分けて行われ、初日は昼ごろに行われたセッションが気温19度、路面温度26度、午後に行われたセッションが気温20度、路面温度39度で、路面状況はドライというコンディション。
バウティスタがマークした総合トップタイムは1回目のセッションで記録したもので、バウティスタはテスト初日、合計で61周を走り込んだ。2018年までドゥカティのサテライトチームからMotoGPに参戦し、2019年シーズンからSBKに初めてフル参戦するバウティスタ。ドゥカティのパニガーレV4 Rに乗り替えて好発進を見せている。
バウティスタにとってスーパーバイクマシンでの走行はこれが7日目だったといい、この日はSBKのピレリタイヤに合わせ込むことに集中した。今季から投入されたドゥカティのパニガーレV4 Rの仕上がりとしても上々と言えそうだ。バウティスタのチームメイトであるチャズ・デイビスは総合13番手に沈んだが、テスト初日はセッティングを模索していたということだ。
バウティスタに続き総合で2番手となったのはパタ・ヤマハ・ワールドSBKチームのアレックス・ロウズ。3番手にはジョナサン・レイ（カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK）がつけた。
レイは1回目、2回目のセッションともに3番手タイムをマークし、セッション1回目のタイムがこの日の自己ベストとなった。また、レイは10コーナーで転倒を喫している。チームメイトで2015年以来のSBKフル参戦となるレオン・ハスラムは総合5番手。カワサキのSBKマシン、ZX-10RRの合わせ込みと、今週末の開幕戦に向けたタイヤ選択を行った。
4番手にはカワサキのファクトリーチームからBMWモトラッド・ワールドSBKチームに移籍したトム・サイクスが続いた。BMWは2019年シーズンからファクトリー体制を復活させ、また、マシンもフルモデルチェンジしたBMW S1000RRを投入している。
初日はトップ5までにドゥカティ、ヤマハ、カワサキ、BMWといった4メーカーがそろい踏みする結果となった。
モリワキ-アルティア・ホンダ・チームからSBKに参戦する日本人ライダーの清成は、1回目のセッションで14番手、2回目のセッションで15番手タイムをマーク。総合としてはトップから約2.2秒差の16番手につけた。
清成はテスト初日を終えて、「今日は4時間しか時間がなかったので、サーキットに慣れるのは少し難しかったです。今朝はセットアップの前に、このサーキットでグリップを得ることに集中しました。午後には自分のパフォーマンスがよくなり、満足しています。明日はさらに（トップとの）差を埋められるように、プッシュしていきたいと思います」とコメントしている。
また、スーパースポーツ世界選手権（WSS）の公式テストも同日に行われた。WSSフル参戦4年目を迎える日本人ライダー、大久保光（カワサキ・プセッティ・レーシング）は55周を走り込み、総合6番手で初日を終えている。
以下、SBKフィリップアイランド公式テストの初日総合結果。
