ロードレース世界選手権Moto2、Moto3クラスの公式テストが2月20日、スペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトでスタートした。初日総合はルカ・マリーニ（SKY RACING TEAM VR46）がMoto2クラスのトップタイムをマーク。Moto3クラスはトニー・アルボリーノ（SNIPERS TEAM）が初日総合トップで、鈴木竜生（SIC58 SQUADRA CORSE）が日本人ライダー最上位の初日総合6番手につけた。
■Moto2クラスはマリーニが好調維持
Moto2、Moto3の公式テストは2月20～22日の3日間にわたり、それぞれ3回のセッションが行われる。初日のテストは好天のもと、現地時間10時からスタート。Moto2は今季からエンジンサプライヤーがトライアンフに変更となっており、ライダーたちは3気筒765ccエンジンを搭載したMoto2マシンを走らせた。
FP1でアレックス・マルケス（EG 0.0 MARC VDS）、FP2でマリーニ、FP3でイケル・レクオーナ（AMERICAN RACING KTM）がそれぞれトップタイムをマーク。FP2で1分41秒146を記録したマリーニが初日総合のトップとなった。このタイムは、ホンダエンジンでマークされたサーキットのベストラップ、1分41秒890を更新するものだった。
マリーニは2月11～12日に同地で行われたプライベートテストでも初日にトップタイムをマークしており、仕上がりのよさを見せている。プライベートテストで2日目トップだったサム・ロウズ（FEDERAL OIL GRESINI Moto2）は、今回のテストでは初日総合3番手。トップタイムとはならなかったものの、常にタイミングモニター上で上位につけていた。
総合4番手は2018年シーズン、ポイントランキング3位を獲得したブラッド・ビンダー（RED BULL KTM AJO）。また、ONEXOX TKKR SAG TEAMに移籍した長島哲太はトップから0.875秒差の総合15番手でテスト初日を終えている。
今季からロードレース世界選手権に復帰したMVアグスタは、ドミニク・エガーター（MV AGUSTA IDEALAVORO FORWARD）の初日総合21番手が最高位。トップとの差は約1.3秒だった。
■Moto3クラスでは鈴木竜生が初日総合6番手につける
Moto3クラスにとって、2019年シーズンの公式テストは今回が初となった。2019年シーズンはMoto3継続参戦の真崎一輝（BOE SKULL RIDER MUGEN RACE）、鈴木竜生（SIC58 SQUADRA CORSE）、鳥羽海渡（HONDA TEAM ASIA）、佐々木歩夢（PETRONAS SPRINTA RACING）に加え、小椋藍（HONDA TEAM ASIA）がエントリー。合計5人の日本人ライダーがしのぎを削ることになる。
Moto3公式テストで初日を制したのはアルボリーノ。アルボリーノはFP3で1分46秒153をマークすると、これが初日最速タイムとなった。初日総合2番手だったMoto3ルーキー、セルジオ・ガルシア（ESTRELLA GALICIA 0.0）はFP1、FP2とトップタイムをマーク。FP3でアルボリーノにタイムを更新されたものの、ルーキートップの速さを見せた。
日本人ライダーとしては、鈴木の初日総合6番手が最高位だ。参戦5年目の鈴木、2019年シーズン最初のテストで好スタートを切った。
今季から同クラスへのフル参戦を開始したルーキー、小椋は転倒を喫しながらも、初日総合8番手。こちらも好発進を見せている。
また、2月11～13日にチームのホームサーキットであるセパン・インターナショナル・サーキットでプライベートテストを行った佐々木は初日総合17番手、参戦2年目の真崎一輝が初日総合19番手に続き、鳥羽は初日総合28番手で公式テスト1日目を締めくくっている。
以下、Moto2へレス公式テスト初日総合結果。
