ロードレース世界選手権Moto2、Moto3クラスの公式テスト2日目が2月21日、スペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われ、Moto2クラスはアレックス・マルケス(EG 0.0 MARC VDS)、Moto3クラスはアロン・カネト(STERILGARDA MAX RACING TEAM)が2日目の総合トップタイムをマーク。日本人ライダーとしては、Moto3に参戦する佐々木歩夢(PETRONAS SPRINTA RACING)が8番手につけた。
■Moto2、2日目を制したのはマルケス弟
Moto2、Moto3の公式テストは、初日同様に3回のセッションに分けて行われた。2日目の総合トップに立ったマルケスが最速タイムをマークしたのはセッション1。マルケスが記録した1分41秒208のタイムはルカ・マリーニ(SKY RACING TEAM VR46)の初日総合トップタイム、1分41秒146にはわずかに及ばなかったものの、サーキットのベストラップ1分41秒890を上回るタイムだった。
マルケスに続き2日目総合2番手につけたのはブラッド・ビンダー(RED BULL KTM AJO)、3番手にはホルヘ・ナバーロ(+EGO SPEED UP)がつけた。トップ3にはカレックス、KTM、スピード・アップのメーカーが並び、また、マルケスからナバーロまでの差はわずか0.094秒と、非常に接近したタイムとなっている。
初日総合トップだったマリーニは、前日の自己ベストを更新できず2日目総合5番手にとどまった。日本人ライダーの長島哲太(ONEXOX TKKR SAG TEAM)はセッション1で12番手、セッション2で17番手、セッション3では15番手につけ、2日目総合としては17番手。初日の自己ベスト更新はならなかった。
■Moto3はトップ10圏内に日本人ライダーふたりが食い込む
Moto3の2日目総合トップに立ったカネトは、セッション2で1分46秒455をマーク。この日はクラス全体として目立ったタイムの更新はなく、カネトは2日間総合としては4番手につけた。
初日総合トップだったトニー・アルボリーノ(SNIPERS TEAM)は1分46秒530で2日目総合3番手。カネトから2番手のジャウマ・マシア(BESTER CAPITAL DUBAI)、アルボリーノまでの差は0.1秒以内となっており、Moto2同様にこちらもトップ3のタイムが僅差となった。
初日総合2番手だったルーキー、セルジオ・ガルシア(ESTRELLA GALICIA 0.0)は、2日目総合7番手で2日目のテストを締めくくっている。
Moto3に参戦する5人の日本人ライダー最上位につけたのは佐々木で、2日目総合8番手。佐々木はセッション1、2、3でコンスタントに上位をキープし、セッション3で初日の自己ベストを更新する1分46秒953をマークした。
また、初日総合8番手につけたルーキー、小椋藍(HONDA TEAM ASIA)は2日目も総合10番手と、トップ10圏内を維持。ちなみに小椋は2018年、ワイルドカードでヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで開催の第4戦スペインGPに参戦しており、このときポイント圏内の15位フィニッシュを果たしている。
初日に日本人ライダートップだった鈴木竜生(SIC58 SQUADRA CORSE)は、2日目総合16番手にとどまった。小椋のチームメイト、鳥羽海渡(HONDA TEAM ASIA)は11コーナーで転倒を喫したものの、初日のタイムを更新して2日目総合21番手。真崎一輝(BOE SKULL RIDER MUGEN RACE)は2日目総合25番手だった。
スペインのへレスで行われているMoto2、Moto3の公式テストは2月22日、最終日を迎える。
以下、Moto2、Moto3へレス公式テスト2日目総合結果。