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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.02.23 05:55
更新日: 2019.02.23 10:35

Moto2、Moto3へレス公式テスト最終日、トライアンフエンジン搭載のMoto2でトップ2が1分41秒切り

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MotoGP | Moto2、Moto3へレス公式テスト最終日、トライアンフエンジン搭載のMoto2でトップ2が1分41秒切り

 スペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われたロードレース世界選手権Moto2、Moto3クラスの公式テストが2月22日、最終日を迎えた。3日間総合トップは、Moto2がブラッド・ビンダー(RED BULL KTM AJO)、Moto3がジャウマ・マシア(BESTER CAPITAL DUBAI)。日本人ライダーとしては、Moto3の佐々木歩夢(PETRONAS SPRINTA RACING)が10番手でテストを終えている。

■Moto2はビンダーとロウズが1分40秒台のタイムをマーク

 Moto2、Moto3のヘレス公式テストは、最終日も初日、2日目同様に3回のセッションに分けて行われた。最終日総合トップに立ったビンダーは、セッション1で1分40秒982をマーク。トライアンフエンジンを搭載するMoto2マシンで、これまでのサーキットベストラップ1分41秒890を1秒近く上回るタイムをマークしている。

 ビンダーと同じく1分40秒台のタイムを記録したのが、最終日総合2番手につけたサム・ロウズ(FEDERAL OIL GRESINI Moto2)で、両者のタイム差は0.007というわずかなものだった。ビンダー、ロウズに続き、イケル・レクオーナ(AMERICAN RACING KTM)が最終日総合3番手につけている。

 この3人は最終日のタイムが今回のテストにおける自己ベストとなり、3日間のテストの総合結果としても、ビンダーがトップ、2番手にロウズ、3番手にレクオーナの順でテストを締めくくっている。

 最終日総合4番手にはロレンソ・バルダッサーリ(FLEXBOX HP40)、5番手にはルカ・マリーニ(SKY RACING TEAM VR46)がつけた。マリーニは初日にマークした自己ベストの更新ならず、また、2日目総合トップだったアレックス・マルケス(EG 0.0 MARC VDS)も最終日総合としては6番手タイムにとどまった。

長島哲太(ONEXOX TKKR SAG TEAM)
長島哲太(ONEXOX TKKR SAG TEAM)

 Moto2にフル参戦する唯一の日本人ライダーである長島哲太(ONEXOX TKKR SAG TEAM)は、最終日のセッション3に1分41秒417で自己ベストを更新した。最終日総合としてはトップから約0.4秒差の11番手、3日間の総合結果としても12番手でテストを終えている。

ドミニク・エガーター(MV AGUSTA IDEALAVORO FORWARD)
ドミニク・エガーター(MV AGUSTA IDEALAVORO FORWARD)

 また、日本製シャシーのNTSで参戦するNTS RW RACING GPは、3日間総合でボ・ベンスナイダーの15番手が最上位。世界選手権復帰を果たしたMVアグスタのMV AGUSTA IDEALAVORO FORWARDは、同じく3日間総合でドミニク・エガーターの20番手がベストポジションとなった。

■Moto3、日本人ライダーふたりが最終日総合トップ10圏内に

ジャウマ・マシア(BESTER CAPITAL DUBAI)
ジャウマ・マシア(BESTER CAPITAL DUBAI)

 Moto3はテスト最終日、3人のライダーが1分46秒の壁を破るタイムをマークした。最終日総合トップのマシアはセッション1で1分45秒241を記録。ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトのサーキットベストラップは2017年にホルヘ・マルティンが予選で記録した1分46秒004だが、このタイムを上回るものだった。

 マシアはその後、2コーナーで転倒を喫し、つま先を負傷して病院に搬送されたが、セッション1でマシアがマークしたタイムは3日間のテスト総合結果としてもトップ。Moto2、Moto3ともにKTMが首位を占めた。

ロマーノ・フェナティ(SNIPERS TEAM)
ロマーノ・フェナティ(SNIPERS TEAM)

 最終日総合2番手には2018年Moto2に参戦していたロマーノ・フェナティ(SNIPERS TEAM)、3番手にはロレンツォ・ダラ・ポルタ(LEOPARD RACING)がタイムを更新してマシアに続いた。フェナティは2018年サンマリノGP決勝レース中の危険行為によりチームを解雇されたが、今季、SNIPERS TEAMよりMoto3にエントリーしている。最終日にタイムを更新し、いい形で2019年シーズンのスタートを切ったと言えそうだ。

佐々木歩夢(PETRONAS SPRINTA RACING)
佐々木歩夢(PETRONAS SPRINTA RACING)

 Moto3に参戦する日本人ライダーのなかでは、佐々木歩夢(PETRONAS SPRINTA RACING)がトップから約1秒差で最終日総合9番手で2日目同様に日本人最上位につけ、さらに佐々木のわずか0.003秒差で10番手に鈴木竜生(SIC58 SQUADRA CORSE)が続いている。

 ルーキーの小椋藍(HONDA TEAM ASIA)は最終日総合15番手。3日間のテストを通じて15番手以内に食い込み、開幕に向け好調さを見せた。

 また、真崎一輝(BOE SKULL RIDER MUGEN RACE)は最終日総合18番手、鳥羽海渡(HONDA TEAM ASIA)は26番手で最終日のテストを締めくくった。

 Moto2、Moto3のへレス公式テストは3日間の日程を終えた。次回の公式テストは3月1~3日、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われる。

 以下、Moto2、Moto3へレス公式テストの最終日総合結果と、3日間総合結果。


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