ロードレース世界選手権Moto2クラス、Moto3クラスのカタール公式テスト2日目が、3月2日、ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた。Moto2ではサム・ロウズ（FEDERAL OIL GRESINI Moto2）が、Moto3ではロマーノ・フェナティ（SNIPERS TEAM）が2日目の総合トップタイムをマーク。また、Moto3の鳥羽海渡（HONDA TEAM ASIA）が初日に続き、2日目総合5番手につけている。
Moto2、Moto3のカタール公式テスト2日目は、初日同様に現地時間14時から21時30分にかけ、各クラス3回のセッションに分けて行われた。Moto2には、2日目からイェスコ・ラフィン（NTS RW RACING GP）が参加。ラフィンはNTS RW RACING GPのスティーブン・オデンダールに替わって、テストに加わったと見られる。
■Moto2はロウズが1秒以上タイムを更新してトップ
強風の影響か、全体的にタイムが伸びなかったテスト初日から一転、2日目はコンディションが回復し、タイムの更新が相次いだ。初日総合2番手だったロウズは2日目2回目のセッション5で1分58秒824をマーク。2016年、ホンダエンジンで記録されたベスト・ポール1分59秒052を上回るタイムを叩き出した。
ロウズからわずか0.055秒差で2日目総合2番手に続いたのはレミー・ガードナー（ONEXOX TKKR SAG TEAM）で、自己ベストは1分58秒879。2日目、1分58秒台のタイムをマークしたのはこのふたりだけだった。
2日目総合3番手には2018年のMoto3チャンピオン、ホルヘ・マルティン（RED BULL KTM AJO）がつけ、KTMの最上位となった。また、2日目総合4番手にはアレックス・マルケス、5番手にはチャビ・ビエルゲと、EG 0.0 MARC VDSのライダーふたりが続いている。
長島哲太（ONEXOX TKKR SAG TEAM）は初日の自己ベストを更新し、トップから約0.6秒差の1分59秒407をマーク。初日総合16番手から、2日目総合11番手にポジションを上げた。
また、初日総合トップだったブラッド・ビンダー（RED BULL KTM AJO）は、14番手で2日目のテストを終えている。
■Moto3参戦3年目の鳥羽、初日に続き5番手を維持
Moto3は2日目もSNIPERS TEAMのふたりがトップ2を占めた。ただ、2日目はその順位を入れ替え、トップタイムをマークしたのは、初日総合2番手だったフェナティ。3回のセッションすべてでトップにつけ、2日目3回目のセッション6で、トップタイムとなる2分5秒989を記録した。
トニー・アルボリーノ（SNIPERS TEAM）はフェナティから0.126秒という僅差で、2日目総合2番手。2日目総合3番手のアロン・カネト（STERILGARDA MAX RACING TEAM）もトップから0.148秒差と、トップ3のタイム差は非常に接近したものとなった。
この3人に続いて2日目総合4番手につけたのはロレンツォ・ダラ・ポルタ（LEOPARD RACING）。ダラ・ポルタは初日総合でも3番手につけており、2日目もトップ5に食い込んだ。
さらに、日本人ライダーの鳥羽も、初日に引き続き2日目総合5番手のポジションをキープ。鳥羽は2日目2回目のセッション5で、トップから約0.4秒差の2分6秒437をマークしている。また、初日総合9番手だった真崎一輝（BOE SKULL RIDER MUGEN RACE）が、2日目は総合8番手にポジションを上げた。
惜しくもトップ10以内には入らなかったが、鈴木竜生（SIC58 SQUADRA CORSE）は2日目総合11番手タイムをマーク。ルーキーの小椋藍（HONDA TEAM ASIA）は2日目総合15番手、佐々木歩夢（PETRONAS SPRINTA RACING）は23番手で2日目のテストを締めくくった。
カタールで行われている2019年シーズン開幕前最後のMoto2、Moto3公式テストは、3月3日、最終日を迎える。
以下、カタール公式テストMoto2、Moto3の2日目総合タイム結果。
