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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.03.17 19:50
更新日: 2019.03.18 20:44

SBK第2戦タイ、ドゥカティのバウティスタが3レースで圧勝。開幕から負け知らずの6連勝果たす

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MotoGP | SBK第2戦タイ、ドゥカティのバウティスタが3レースで圧勝。開幕から負け知らずの6連勝果たす

 スーパーバイク世界選手権(SBK)第2戦タイのレース1、スーパーポール・レース、レース2がタイのチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、アルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が3レースで優勝を飾り、開幕からの連勝を6に積み上げた。

 土曜日に行われたスーパーポールでは、アルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)がこれまでのポールレコードタイムを更新する1分31秒912でポールポジションを獲得。2番グリッドにはジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)、3番グリッドにはアレックス・ロウズ(パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム)がつけた。

■レース1:バウティスタがレコードブレイクの速さで4連勝飾る

 第2戦タイのレース1は、気温35℃、路面温度47度のドライコンディションで争われた。

 ホールショットを奪ったのはポールポジションスタートのバウティスタだったが、1コーナー立ち上がりで2番手スタートのレイがバウティスタからトップを奪う。先頭に立ったレイ、その背を追うバウティスタに3番手のロウズが続く。

 2周目にファステストを叩き出したバウティスタが3コーナーの突っ込みでレイに並びかけるも、レイがそのポジションを守ろうとした際に2台が交錯。あわや接触しかけたバウティスタがマシンの挙動を乱し、3番手に後退した。しかしバウティスタはすぐに2番手に浮上し、再びレイを追う。

 バウティスタは、一時は1秒以上に開いた先頭のレイとの差を徐々に詰める。7周を終えるころにはその差は0.5秒を切るまでになり、3コーナーのブレーキングではレイに接近。再びレイとのテール・トゥ・ノーズのトップ争いに持ち込んだ。そのラップタイムは、毎周わずかにバウティスタの方が速い。

バウティスタはレイを交わしたあと、その差を広げていった
バウティスタはレイを交わしたあと、その差を広げていった

 そして9周目、1コーナーから3コーナーにかけてバウティスタが一気に加速すると、レイをオーバーテイク。ついにバウティスタがトップに浮上した。レイを交わしたバウティスタはこの周にファステスト、1分32秒724を叩き出すと、さらにその翌周も1分32秒834をマーク。レイを引き離しにかかる。

 レイもバウティスタを追うが、レース中盤の11周終了時点で、トップのバウティスタと2番手のレイとの差は、すでに約0.8秒。その差はじわじわと、しかし確実に開き始めていた。

 一方、3番手争いはロウズとマイケル・ファン・デル・マーク(パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム)、マルコ・メランドリ(GRTヤマハ・ワールドSBK)とレオン・ハスラム(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)の4台が集団となって争われた。

 そんななか、残り5周を迎えるホームストレートで5番手走行中のメランドリの左サイドと、6番手のハスラムの右サイドが接触。幸いにして双方に転倒はなくそのままレースは続けられた。その後、ハスラムはメランドリを交わして5番手に浮上している。

 残り3周を迎えた時点で、トップのバウティスタとレイの差は4秒以上。すでにバウティスタは独走態勢でトップをひた走っていた。レイは後半にペースを落とし、バウティスタが1分33秒台で周回しているのに対し、1分34秒台のラップタイムであった。

レース1で優勝したバウティスタと2位のレイ、3位のロウズ
レース1で優勝したバウティスタと2位のレイ、3位のロウズ

 バウティスタはそのままひとり旅を続け、トップでチェッカー。2019年シーズン開幕戦から負け知らずの4連勝を飾った。また、バウティスタが9周目に記録した1分32秒724は、これまでのレース中のファステストラップレコードを更新するものだった。

 2位にはやはりこちらも開幕戦から4レース連続の2位表彰台獲得となったレイ。3位にはチームメイト、ファン・デル・マークを振り切ったロウズが入った。

 4位にはファン・デル・マーク、5位争いはハスラムが制し、6位にメランドリが続いている。

第2戦タイのレース1、マシンの振動に苦しめられリタイアを余儀なくされた清成
第2戦タイのレース1、マシンの振動に苦しめられリタイアを余儀なくされた清成

 モリワキ-アルティア・ホンダ・チームからSBKに参戦している日本人ライダー、清成龍一はレース中にピットに戻り、そのままリタイアを選択している。

 以下、SBK第2戦タイ レース1の順位結果。

■SBK第2戦タイ レース1順位結果(20周)

Pos. No. Rider Team/Machine Time/Gap
1 19 A.バウティスタ Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R) 31’06.051
2 1 J.レイ カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR) 8.217
3 22 A.ロウズ パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム(ヤマハYZF-R1) 14.155
4 60 M.ファン・デル・マーク パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム(ヤマハYZF-R1) 14.623
5 91 L.ハスラム カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR) 18.554
6 33 M.メランドリ GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1) 18.681
7 11 S.コルテセ GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1) 25.603
8 21 M.ルーベン・リナルディ バーニーレーシングチーム(ドゥカティ パニガーレV4 R) 27.627
9 66 T.サイクス BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR) 28.789
10 54 T.ラズガットリオグル ターキッシュ・プセッティレーシング(カワサキZX-10RR) 32.153
11 81 J.トーレス チーム・ペデルチーニ・レーシング(カワサキZX-10RR) 33.033
12 36 L.メルカド オレラック・レーシングVerdNatura(カワサキZX-10RR) 33.254
13 2 L.キャミア モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR) 34.232
14 28 M.ライターベルガー BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR) 43.041
15 7 C.デイビス Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R) 54.495
16 99 T.ワロコーン カワサキ・タイランド・レーシング・チーム(カワサキZX-10RR) 1’15.758
17 52 A.デルビアンコ アルティア・ミエ・レーシングチーム(ホンダCBR1000RR) 1’25.108
RET 23 清成龍一 モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR) 12 Laps(リタイア)
RET 50 E.ラバティ チーム・ゴーイレブン(ドゥカティパニガーレV4 R) 18 Laps(リタイア)

■スーパーポール・レースは赤旗提示により終了


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