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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.03.29 13:26
更新日: 2019.04.04 21:39

全日本ロードもてぎ公開テスト2日目はホンダ高橋巧がトップ。ヤマハ中須賀は0.002秒差で2番手

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MotoGP | 全日本ロードもてぎ公開テスト2日目はホンダ高橋巧がトップ。ヤマハ中須賀は0.002秒差で2番手

 3月27日(水)より栃木県・ツインリンクもてぎで始まった全日本ロードレース選手権もてぎ公開テストは2日目を終え、高橋巧(Team HRC)がトップタイムを記録した。

 もてぎ公開テストは3日間のスケジュールだが、初日に参加したチームは2日目まで、2日目から参加したチームは3日目までというのが暗黙の了解となっている。主力チームは、初日の4メーカー合同枠を走っており、2日目がテスト最終日となった。

 公開テスト2日目は、JSB1000クラス、J-GP2クラス、ST600クラス、J-GP3クラスの4クラスが、それぞれ45分の走行が2本というスケジュールで行われた。

 JSB1000クラスは、まず中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が1回目のセッションで1分48秒687でトップタイム。気温の低いコンディションでも安定した速さを見せていた。一方、高橋巧は1分49秒046で3番手。2番手には渡辺一樹(ヨシムラスズキMOTUL)が1分49秒018でふたりの間に食い込んできていた。

 2回目のセッションは、天気が回復し気温も上昇する。このコンディションのもと、高橋は2台のマシンをテスト。メインカーの方で1分47秒943をマーク。このタイムが2日目のトップタイムとなった。

「初日に比べて2日目は、寒かったからか思ったほどタイムが伸びませんでした」と高橋は2日目の走りを振り返る。

「コンディション的には初日の方がよかったですね。ロングランは初日にできていたので、2日目は、いろいろパーツを試して有意義なテストになりました」

「レースウイークを迎えるための準備はできました。去年はケガをして事前テストを走れなかったので大違いですし、チームとしても前進していると思います。ぜひ結果につなげたいですね」

トップ高橋巧(Team HRC)から0.002秒差で2番手となった中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
トップ高橋巧(Team HRC)から0.002秒差で2番手となった中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

 その高橋に僅か0.002秒差の1分47秒045で2番手となった中須賀は「テストは順調でしたね。初日の課題だったアベレージも、しっかり上げることができましたし、いいレベルに来ているので開幕が楽しみです。航汰も調子を上げてきましたし、混戦になればおもしろいレースができると思いますし、お客さんにもよろこんでもらえると思います。しっかり勝負できるようにして2レースとも優勝を獲りに行きたいですね」と、こちらも準備万端と言ったところだ。

 ヤマハワークスチームで3年目を迎える野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)も1分47秒台には入らなかったものの1分48秒073で3番手と自己ベストを更新。アベレージも上げてきている。

「まだ中須賀選手、高橋選手に比べると遅い部分があるので、レースウイークで改善してふたりと勝負できるようにしたいですね。ヤマハファクトリー3年目なので、内容にも結果にもこだわって行きたいと思っています」と野左根は意気込みを語った。

 ホンダ、ヤマハの両エースと調子を上げてきた野左根が、今回のテストでは抜きん出ており、この3人は確実にトップ争いを繰り広げそうだ。

 渡辺一樹、渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)も着々とテストメニューをこなしており、レースウイークでタイムアップしてくる可能性もありそうだ。また、秋吉耕佑(au・テルルMotoUPレーシング)も大幅にポテンシャルアップしたマシンを手に入れ、かつての韋駄天ぶりを発揮しそうな気配だ。

 一方、ヨシムラ入りし、2019年シーズンJSB1000クラスで最大の話題と言っても過言ではない加賀山就臣(ヨシムラスズキMOTUL)は、淡々とテストをこなしていた。タイム的には、1分50秒を切っていないが、コースでも、いろいろ試している様子が伺え、こちらもレースウイークでタイムアップしてきそうだ。

 2019年がラストイヤーとなるJ-GP2クラスは、阿部恵斗( ウエビックチームノリックヤマハ)がケガで走行を取りやめたため、出走したのが9台と、やや寂しい感じだったが、名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.)が、ただひとり1分53秒台に入れる1分53秒667をマーク。初日にトップタイム(1分53秒813)をマークした作本輝介(Team 髙武 RSC)は、ユーズドタイヤでのセットアップに終始し、1分54秒846で3番手。レースは、名越と作本との戦いになりそうだ。

 ST600クラスは、注目のルーキー荒川晃大(MOTOBUM HONDA)が1分54秒503でトップタイム。タイトル本命のひとりとも言える小山知良(日本郵便HondaDream)が1分54秒643で2番手、3番手にST600クラス3年目となる南本宗一郎(AKENO SPEED・YAMAHA)が1分54秒681、4番手にJ-GP3クラスからスイッチの菅原陸(GBSレーシングYAMAHA)が1分54秒903で続き、トップ4が1分54秒台だった。

 トップ4以下も、1分55秒台でずらりと続いており、レースは混戦となりそうな気配。イタリア選手権からの連戦でレースウイークから合流するディフェンディングチャンピオンの岡本裕生(51ガレージ ニトロレーシング)が、どんな走りを見せるか注目したいところだ。

 公開テスト2日目から走り始めたJ-GP3クラスは、女性ライダーの中山愛理(TEAM SHOTA)が2分02秒995でトップ。福嶋佑斗(Team Plusone)が2分03秒088、長谷川聖が2分03秒172、村瀬健流(ミクニ テリー&カリー)が2分03秒492と続いた。

 JSB1000クラスの2日目タイム結果は以下の通り。


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