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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.04.08 06:55
更新日: 2019.04.08 07:13

バウティスタがSBK第3戦アラゴンで他を圧倒する3連勝。チームメイトのデイビスは今季初表彰台獲得

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MotoGP | バウティスタがSBK第3戦アラゴンで他を圧倒する3連勝。チームメイトのデイビスは今季初表彰台獲得

 スーパーバイク世界選手権(SBK)第3戦アラゴンが、スペインのモーターランド・アラゴンで行われ、アルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が3レースすべてで優勝。また、チームメイトのチャズ・デイビスが2019年シーズン初の表彰台を獲得した。

 ヨーロッパラウンド幕開けとなるSBK第3戦。スーパーポールではバウティスタが、1分49秒049で従来のポールポジションのレコードを更新するタイムをマークする。

 このタイムでバウティスタがポールポジションを獲得し、2番手にはSBKルーキーのサンドロ・コルテセ(GRTヤマハ・ワールドSBK)、3番手にはトム・サイクス(BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)が並んだ。ディフェンディングチャンピオンのジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)はフロントロウを逃したばかりか、4列目10番手からのスタートとなった。

■レース1:15秒の大差でバウティスタ優勝。デイビスが今季初表彰台獲得

 SBK第3戦アラゴンのレース1は、気温13度、路面温度21度のドライコンディションのなか、行われた。スタートからバウティスタが抜け出すと、トップを好走。バウティスタは2019年シーズン、何度も見せたレース展開を母国ラウンドであるモーターランド・アラゴンでも見せる。

 2番手にはサイクス、3番手にはロウズが続くが、ロウズは2周目にサイクスを交わすと、2番手に浮上。一方、2番グリッドのコルテセはスタートで失速してポジションを落とし、オープニングラップを4番手で終えると、そのまま中団での走行となる。

レース1で独走状態に入るバウティスタに、誰もついていくことができない
レース1で独走状態に入るバウティスタに、誰もついていくことができない

 バウティスタは2周目に1分49秒755のファステストラップを叩き出す。このタイムは、ファステストラップのレコードタイムを更新するものだった。バウティスタはその速さで他を引き離す。

 そんなバウティスタを追う2番手集団。そこに、レイが着実にポジションを上げてきていた。10番手スタートのレイは4周目には2番手に浮上。実に8つものポジションを上げてロウズから2番手の座を奪う。

 そこに割って入ったのが、8番手スタートのデイビスだった。ここまで2戦6レースで表彰台を逃し、チームメイトの後塵を拝し続けていたデイビスは、レイとの2番手争いを展開。デイビスは5周目にレイを交わし、レイも負けじとデイビスをオーバーテイク。このふたりは何度もポジションを入れ替える激しい争いを見せながら、周回を重ねていく。

 レース折り返しの9周を終えて、トップは完全に独走態勢を築いたバウティスタ。この時点で約10秒にまで2番手以下とのアドバンテージを広げている。2番手を争うレイとデイビス、そして4番手にはロウズが続き、ほんの少しだけ間を空けてマイケル・ファン・デル・マーク(パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム)、ユージン・ラバティ(チーム・ゴーイレブン)が続く。

 11周目、デイビスがやや遅れ始める。ロウズは好機を逃さずデイビスをオーバーテイクし、3番手に浮上。2番手はレイがキープするが、ロウズが背後にぴたりとつけ、予断を許さない状況だ。2番手争いはレイ、デイビス、ロウズなど役者を変えながら、接戦が繰り広げることになった。

デイビス、レイ、ロウズによって展開された2位争い
デイビス、レイ、ロウズによって展開された2位争い

 迎えたラストラップ、2番手につけるのはレイ、そしてその0.1秒以内でレイを追うのはデイビスだ。その直後には4番手でラバティがつけるが、ラバティは14コーナーで転倒してしまう。

 その15秒前方で、バウティスタが2019年シーズン7回目となるトップチェッカーを受けた。15秒もの差は、これまでの7レース中で、もっとも大きなアドバンテージであった。2位表彰台を獲得したのはレイで、激しく争われた2位争いを制し、デイビスが3位を獲得。2019年シーズン初となる表彰台を獲得した。

バウティスタが今季7勝目を挙げ、同じくレイは7度目の2位を獲得。デイビスは今季始めて表彰台に上った
バウティスタが今季7勝目を挙げ、同じくレイは7度目の2位を獲得。デイビスは今季始めて表彰台に上った
清成は17番グリッドから14位フィニッシュ
清成は17番グリッドから14位フィニッシュ

 4位はロウズ、5位にはサイクスが続き、清成龍一(モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム)は14位フィニッシュ。2番手スタートのコルテセは7位でレースを終えた。

 以下、SBK第3戦アラゴン レース1の順位結果。

■SBK第3戦アラゴン レース1順位結果(18周)

Pos. No. Rider Team/Machine Time/Gap
1 19 A.バウティスタ Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R) 33’14.114
2 1 J.レイ カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR) 15.170
3 7 C.デイビス Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R) 15.650
4 22 A.ロウズ パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム(ヤマハYZF-R1) 18.204
5 66 T.サイクス BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR) 20.165
6 60 M.ファン・デル・マーク パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム(ヤマハYZF-R1) 22.419
7 11 S.コルテセ GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1) 23.333
8 54 T.ラズガットリオグル ターキッシュ・プセッティレーシング(カワサキZX-10RR) 27.929
9 91 L.ハスラム カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR) 28.243
10 81 J.トーレス チーム・ペデルチーニ・レーシング(カワサキZX-10RR) 28.411
11 2 L.キャミア モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR) 39.126
12 33 M.メランドリ GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1) 39.240
13 21 M.ルーベン・リナルディ バーニーレーシングチーム(ドゥカティ パニガーレV4 R) 47.782
14 23 清成龍一 モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR) 59.879
15 50 E.ラバティ チーム・ゴーイレブン(ドゥカティパニガーレV4 R) 1’37.121
RET 52 A.デルビアンコ アルティア・ミエ・レーシングチーム(ホンダCBR1000RR) (1周できず)
RET 36 L.メルカド オレラック・レーシングVerdNatura(カワサキZX-10RR) (1周できず)
RET 28 M.ライターベルガー BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR) (1周できず)

■スーパーポール・レース:レイとロウズが激しい2位争いを展開


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