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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.05.13 10:40
更新日: 2019.06.10 14:57

SBK第5戦イモラ:レイが今季初優勝飾るもレース2は降雨で中止。WSSは大久保が自己ベストの4位

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MotoGP | SBK第5戦イモラ:レイが今季初優勝飾るもレース2は降雨で中止。WSSは大久保が自己ベストの4位

 スーパーバイク世界選手権(SBK)第5戦イモラがイタリアのイモラ・サーキットで行われ、ジョナサン・レイがレース1で今季初優勝を飾った。レイはスーパーポール・レースでも優勝し、2連勝。ただ、スーパーポール・レース後に行われる予定だったレース2は、天候によりキャンセルとなった。また、スーパースポーツ世界選手権(WSS)で大久保光が自己最高位の4位フィニッシュを果たしている。

 第5戦イモラには元MotoGPライダーのエクトル・バルベラ(Orelac Racing VerdNatura)が代役参戦してカワサキZX-10RRを駆り、また、ロレンツォ・ザネッティ(モトコルサ・レーシング)がワイルドカードとしてエントリーした。

 土曜日に行われたスーパーポールでは転倒により2度の赤旗中断が発生。約25分の中断を挟んでセッションが再開した。そんななか、最後のアタックで最速タイムをマークしたチャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)がレース1とスーパーポール・レースのポールポジションを獲得。2番手にはジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)がつけ、ポイントリーダーのアルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)は3番手に並んだ。

 レース1は、初日のフリー走行1回目で転倒し、両手首を骨折したユージン・ラバティ(チーム・ゴーイレブ)に代わってトミー・ブライドウェルが参戦。また、レオン・キャミア(モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム)はスーパーポールの2度目の赤旗中断前に転倒を喫し、このときに負った左肩の負傷によりレース1のグリッドには並ばなかった。

 レース1は気温21度、路面温度28度のドライコンディションで行われた。3番手から好スタートを切ったレイが、オープニングラップの4コーナーでポールポジションスタートのデイビスを交わし、トップに浮上。そのデイビスはレイにトップを奪われたのち、まさかのスローダウン。マシントラブルにより、デイビスはそのままピットに戻ると、リタイアを余儀なくされた。

レイは好スタートを切り、オープニングラップでデイビスを交わしてトップに浮上する
レイは好スタートを切り、オープニングラップでデイビスを交わしてトップに浮上する

 レースを引っ張るレイは、3周目には1分46秒023のファステストラップをマーク。このタイムでファステストラップのレコードタイムを更新し、2番手につけるバウティスタとの差を約1.5秒にまで広げる。バウティスタもやはり1分46秒前半のタイムでレイを追うが、わずかにレイの速さが上回り、じりじりとその差が開いていく。

 レース中盤に入ってもレイのペースは衰えず、一方、2番手のバウティスタはややタイムを落とす。9周終了時点で、レイはバウティスタに対しアドバンテージを約5秒にまで積み上げ、独走態勢を築く。その後もレイは、安定したラップタイムで周回ごとにバウティスタを引き離していった。

 2番手のバウティスタ、そしてその約10秒後方にトム・サイクス(BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)が続いていたが、サイクスは10周目にピットに戻り、戦線を離脱。代わって3番手に浮上したのはトプラク・ラズガットリオグル(ターキッシュ・プセッティレーシング)だが、そのラズガットリオグルにマイケル・ファン・デル・マーク(パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム)が迫る。

 残り5周、ラズガットリオグルとファン・デル・マーとの差は0.5秒以内。ふたりはテール・トゥ・ノーズの争いを繰り広げる。残り2周、ファン・デル・マークがぎりぎりのブレーキングでラズガットリオグルをオーバーテイク。しかしラズガットリオグルも負けじと再び3番手を奪い返す。さらにふたりの後方には、レオン・ハスラム(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)が迫る。

 一方、レースをリードし続けるレイは独走を守り切り、ついにトップでチェッカーを受けた。2018年までレイが何度も見せてきた独走優勝。速さでレースをけん引する展開で今季初の優勝を挙げ、ディフェンディングチャンピオンがついに表彰台の頂点に返り咲いた。

 2位はここまで11連勝を上げてきたバウティスタ。バウティスタにとって初めての経験となるイモラ・サーキットで、2位表彰台を獲得。終盤に激しく争われた3位は、ラズガットリオグルに軍配が上がり、表彰台の最後の一角を獲得した。

ついに今季初優勝を果たしたレイ。2位はランキングトップのバウティスタが入った
ついに今季初優勝を果たしたレイ。2位はランキングトップのバウティスタが入った

 4位はラズガットリオグルとバトルを演じたファン・デル・マーク。5位にはハスラムが入った。清成龍一(モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム)は14位入賞を果たしている。

■SBK第5戦イモラ レース1順位結果(19周)

Pos. No. Rider Team/Machine Time/Gap
1 1 J.レイ カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR) 33’48.277
2 19 A.バウティスタ Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R) 7.832
3 54 T.ラズガットリオグル ターキッシュ・プセッティレーシング(カワサキZX-10RR) 19.291
4 60 M.ファン・デル・マーク パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム(ヤマハYZF-R1) 19.968
5 91 L.ハスラム カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR) 20.111
6 33 M.メランドリ GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1) 31.846
7 22 A.ロウズ パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム(ヤマハYZF-R1) 32.024
8 21 M.ルーベン・リナルディ バーニーレーシングチーム(ドゥカティ パニガーレV4 R) 34.107
9 87 L.ザネッティ モトコルサ・レーシング(ドゥカティパニガーレV4 R) 34.814
10 28 M.ライターベルガー BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR) 40.196
11 81 J.トーレス チーム・ペデルチーニ・レーシング(カワサキZX-10RR) 51.426
12 46 T.ブライドウェル チーム・ゴーイレブン(ドゥカティパニガーレV4 R) 55.235
13 80 H.バルベラ Orelac Racing VerdNatura(Kawasaki ZX-10RR) 56.539
14 23 清成龍一 モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR) 1’01.025
15 52 A.デルビアンコ アルティア・ミエ・レーシングチーム(ホンダCBR1000RR) 1’27.025
RET 11 S.コルテセ GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1) 5 Laps(リタイア)
RET 66 T.サイクス BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR) 10 Laps(リタイア)
RET 7 C.デイビス Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R) 18 Laps(リタイア)

■スーパーポール・レース:レイが独走。今週末で2連勝飾る


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