モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのバレンティーノ・ロッシは、母国GPの第6戦イタリアGPでひどい週末を過ごした。ドライコンディションでの予選では18番手となり、レースでは序盤でコースを外れた後、最下位になってクラッシュを喫するといった具合だ。
だが40歳のロッシを正当に評価しなければならない。ロッシは、進入が下り勾配、出口が上り勾配の連続右コーナー、アラビアータ(8~9コーナー)で転倒する前の最後の周回では、レースリーダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾよりも速かった。7周目で7度のMotoGP王者であるロッシは、ドヴィツィオーゾの1分48秒383に対し、1分48秒379のタイムを出していたのだ。このことが諦めを知らない男の姿を表している。
またロッシは、2021年末で終了する現在の契約よりも前に、レーシングスーツを脱ぐつもりはない。
「オースティンはほんの1~2カ月前のことだけれど、優勝まですぐのところまで近づいていた。とても満足していたよ。今では状況はさらに難しいものになっている。でも僕たちは諦めないし、最大の力を試すつもりだ。だから僕がやめるんじゃないかと心配することはないよ」
■「コーナーからコーナーへの加速も苦戦している」とロッシ
1 2